アルバイト募集までの準備は何をしますか?

こんにちは!
株式会社チームのちから 代表取締役
店舗経営チーム力向上コンサルタント
の植竹剛です。

今日はノートパソコンを持ち出して、
喫茶店で初ノマドをしています。

初体験の感想は本気で集中しないと
ブログの構成がチグハグになりかねない
と緊張しています。

そんな感覚の中、本日も元気よく行きましょう!

前回までのブログは「QSC」に関してお話をしてきました。

清潔感を維持するためには経営者や組織トップ、店長
であるあなただけの眼では物理的な限界があります。

そこで「全員で見ていく」ことそこが店舗の
経営力向上の証であり、継続させるには
「チームの力」が不可欠である、と申し上げました。

あなたが「背中を見せる」という実践はありながらも、
会社や店舗規模が大きくなると、そのQSCの実践は
ほとんどがあなたではなく、部下やアルバイトさんですね。

そうすると、「教育」をしなければ!となりますが
本日は教育の前段階、入口である「採用」までの
最初のステップ「アルバイト募集」について展開していきます。

多くの店舗はアルバイトを採用してシフト管理を
していると思います。

突然ですが、アルバイトは充足していますか?
アルバイトの労働マーケットは著しく変化します。

現在では年中無休の店舗が増えて、
シフトのやりくりも大変です。
営業時間も長くなってきています。
マクドナルドも24時間営業の店舗が増えています。

要員不足に陥るとこんなデメリットが出てきますよね。

1.シフトに入ってくれるアルバイトへの「いいなり」シフト
2.不足を社員でカバー
3.バックヤード業務の遅延・精度ダウン
4.残業時間の増加

5.要員不足なのに人件費は抑制が利かない
6.職場環境の悪化(雰囲気の悪化=余裕がなくなる)
7.退職・離職の増加
8.店長自らが完全なワーカーに
⇒ マネジメント分野の業務が遅れたり、
   先を見据えた店舗経営に支障が出たりします。 

このようなケース以外でもアルバイトをオペレーション
の最前線に配置する店舗では永遠の課題ですね。

これからのブログは、
どうすれば店舗の運営基盤であるアルバイト課題を
減少させて安定させるか、を約10回にわたって
ご紹介していきます。

初回である今回は、「アルバイト募集までの準備編」です。

募集までの準備として、あなた(経営者・店長・組織トップ)は
何をしていきますか?

想定例として、店長1名、社員2名、アルバイト20名の
在籍組織として考えてみましょう。

■アルバイト募集をしなさい、と部下に指示する

極端な例かもしれませんが、
意外と多いケースなのではないでしょうか。

募集・採用の経験が豊富な部下であれば問題ないでしょう。
しかし、あなたほどの能力はたぶんありません。

■アルバイト募集媒体に求人広告を載せる

というところからスタートしてしまうケースが多いはずです。

仕事はまず「テーマを決める」ことと「現状認識」からスタートですね。
今回はテーマが決まっているので現状認識から始めます。

1.オペレーション数(シフト人数)の正確な把握
(1)売上予測(曜日・時間帯・ピーク・アイドルタイム)

(2)接客要員

(3)品出し等のバックヤード業務要員

(4)休憩管理

(5)理想的な戦力による基本シフトラインの書き出し

5項目を仕上げることによって「いつ」「どれだけの」アルバイトが
必要か、という算出ができます。数値化するのは大切なことですね。

その他、人件費等の予算を作成している店舗では照合を行います。

私の経験上、現場サイドでのシフトや人件費に対して、
実際の予算額は下回っていることが多いです。

それは、「アルバイトさんを鍛えて、社員並みの能力を持てば
達成可能な数値である」という期待値が入っているからだ、
と私はポジティブに考えてきました。

2.既存アルバイトのシフト傾向の確認

(1)出勤パターン(曜日・時間帯・繁忙期)

(2)属性(フリーター・学生・主婦・ダブルワーカー等)

(3)希望収入額(希望労働時間数)

(4)アルバイト一人あたりの月間平均労働時間数

(5)アルバイト平均時給額
※(5)は22:00以降の労働で25%割増賃金や残業、
能力給を含めている場合です。

(6)学生アルバイトが「卒業=退職」など、
先の予定がほぼ決まっているケースのヒアリングと確認

これで現状認識はいったん終了です。

ここまでは「当たり前だよ!」というお声も多いかもしれません。
ここからはあまり実施していないことも含めて箇条書きにしていきます。

3.年間募集計画の作成

(1)年間売上予測の設定

1.の(1)でも書きましたが、月間だけではなく年間での
売上サイクルはあるはずです。極端な例ですが、かき氷は
夏がピークで冬はあまり売れませんよね。売上の変動で
必要なアルバイト数も変化するので外せない項目です。

(2)アルバイト一人あたりの平均月間労働時間数から算出した
要員数の割り出し

この段階では理想と現実があるならば「理想」でOKです。
シフトやワークスケジュール化をするときに現実レベルまで
精度を引き上げます。

(3)アルバイトを採用しやすい(労働マーケットが動く時期)の見極め

各地域によって変動することもありますが、毎年2月~4月は
人口の流入出が多くなります。このような傾向を把握しておきます。
募集媒体を扱う業者さまはよくご存じなので聞いてみると良いでしょう。

(4)アルバイト募集準備・開始・終了の時期決定

これは大切です!これがミソといっても過言ではありません。

(5)通年雇用と臨時雇用の区別

短期募集を必要とするときもあると思います。
短期アルバイトの方に求める業務内容は単純なものが多いですね。
通年雇用アルバイトの方のバックアップをしてもらったりします。

(6)アルバイト募集予算の設定

4.募集活動のスタート

やっとスタートです!ここからが本番!がんばりましょう!

(1)無料で掲載できる媒体もあります。

・ハローワーク
・学校の求人票掲示ボード

などが有名ですね。まずはコストが掛からないことから
始めましょう。

(2)アルバイト募集店頭ポスターの作成と掲示

店頭ポスターの「ずーっと貼りぱなし」は危険です。

「あのお店、ずっと募集してる。なかなか入らないのね」
「仕事きついんじゃない?」
「入ってもすぐに辞めちゃうのよ」

見ているからこそ、否定的な表現になりがちです。

採用したい曜日・時間帯に掲示してみるなど
「ポスターの付け外しを面倒くさがらない」
「ポスターが景色化するのを防止する」
というちょっとした工夫が必要です。

(3)募集媒体の選定

ここでやっと専門業者様のご登場です!
紙媒体であれば、紙面の大きさによって価格が変化します。

また、web媒体で成功報酬型(採用1名に付きいくら)の
料金設定をしているものもあります。一覧にまとめたり、
各地域で強い媒体を調べていきます。

また、イレギュラー退職を加味するならば、このように
予定通りには行きません。

そのような場合は、会社や店舗での個別の理由があるかも
しれません。

このような時はあなたの出番ですね。

と、ここまでご紹介してきましたが、
本当はアルバイト採用に掛かる経費は0円が理想です。

今日はここまでにしたいと思います。

次回は経費を掛けずにアルバイトが充足する方法とは?
をお知らせしていきます。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました!

株式会社チームのちから 代表取締役
店舗経営チーム力向上コンサルタント
植竹剛