事実とはいったい何なのか

皆さん、こんにちは!

株式会社チームのちから
店長養成道場 道場主の
植竹剛です。

組織が成長する過程で
避けて通れない関門
みたいなものがあります。

それは「事実を正とする」
ということです。

何の話?と思われたでしょう。

要は「出来事と自分の意見は
区別しないといけない」

ということです。

でも「想い」が深ければ
深いほどその「罠」に
陥りがちなのです。

そうです。
良い人でありたい、
何か良いことをしたい
と思っている人ほど
リスクがあります。

そのような人には
「新聞の3面記事」が
お手本です、と伝えます。

つまり、
・●●県●●市●●で
・●●月●●日●●時●●分ごろ
・▲▲宅で(例)火事があった。

これを、事実とします。
でもその中で、
・★★さんが犯人だ!なぜなら
ライターを手に持っていて逃げたから!

は「憶測」ですよね。

これって、
・★★さんがライターを手に持っていた
という目撃者だけの事実認定で
証明ができません。

でも、これは絶対事実だ!
私を信じて!という訴えをするはずです。

見たことは事実なんでしょうけどね・・・

あと「逃げた」ということも憶測ですね。

急用を思い出して目的を果たすために
走っただけかもしれません。

と、このような分析は
誰でもできるのですが、
この先が問題なのです。

そうです。
目撃者本人→事実認定
以外の人→事実認定としては曖昧
という相違があるのですが、

結果警察の捜索によって
★★さんが容疑者として逮捕された

ということになると

「それ見たことか!なんで俺を信じないんだ!」

と感情を爆発させる人がいて、
対応に困ってしまうことが
あると思うのです。

その時に私はこう言います。

「では事実として、容疑者が★★さんではなく■■さんだったら、あなたはただの嘘つきですよ」

「でも・・・」

「ではもう一つ。あなたが声に出した★★さんへの謝罪、ケアはどうするつもりなのですか?」

「・・・」

このような会話を何十、何百と
重ねていくしかありません。

それでも
「私はこれがポリシーなので変えられません」と言われたら、
その職、特に人を育てる立場や責任を解かなければなりません。

厳しいですがそれが現実です。

でも、そのような方には
「相談相手」として、
自分では判断する権限を
与えずに業務をさせることで
何かの気づきを得てくれるかも
しれません。

良い人材に陥りがちな
ことでした。

さぁて
今日の仕事も折り返し!
ソデまくりで行きましょう!

株式会社チームのちから
代表取締役 植竹剛