朝礼をすることが目的になっていませんか?

こんにちは!
店舗経営チーム力向上コンサルタント
の植竹剛です。

本日から2泊3日の大阪出張です。
ある研修の聴講に伺うためです。

初めて管理職になられた方々を対象にした
研修です。

どのような内容になるのか、今から非常に
楽しみです。

フレッシュな方々のエネルギーにふれて
私もパワーアップしてきます!

それでは、今日も元気よく行きましょう!

本日は、コミュニケーション編のつづきで
「朝礼」をテーマにしていきます。

今回の構成は考え方から、行う項目をご紹介するのと、
各職位の方へ向けてのメッセージを付けてみました。

本題に入ります。
まず、朝礼は何のために行うのでしょうか。
目的をはっきりさせて共有していきましょう。

1.企業理念や店舗コンセプトをすり合わせるため

■ 理念やコンセプトに即した内容の目標を設定してみましょう。

2.当日・当週・当月の目標の確認

■上の理念やコンセプトと関連していることが重要

1番と2番をしっかり関連付けるには事前準備が必要です。
準備する仕組みについては次回のお話で詳しくご説明します。

3.組織目標と個人目標の合致感を出させるため

■組織の目標 業績の向上
■個人の目標 組織を通じて個人の生活や努力している内容

ちょっとかみ合わないような気がしますね。
でもしっかり実践されているのが、「てっぺんの朝礼」です。
ちょこっと分析してみました。

個人の夢の共有を行っています。
発表者の大きな声はその決意の表れです。

心の中で思っているだけでは実現しない。
周囲の仲間へ発信することで、
自分にも言い聞かせている意味があります。

夢に具体性がないと周囲からの共感は得られない。
言葉でアウトプットすることでその夢の実現に向かって、
仲間からの助言・指摘・激励をもらえる。
感謝ですね。

そして、夢の実現に一歩近づく。

独立したい、人に関わる仕事をしたい、お金持ちになりたい。
発想をすべて受け入れる度量が出来てきます。
いろいろな個人の夢があり、実現するんだ!というパワーが、
お客様のご要望を嬉々として受け入れる。

新規出店店舗のコンセプト決めも新規メンバーが喧嘩をしながら、
泣きながら、笑いながら、合宿で決めていく方法をとられています。

感情をさらけだす = 自分をさらけだす

相手の様子をうかがうアイドリング時間を
劇的に短くする効率性の側面もあるでしょう。
気持ちの良い連中です。さわやかそのものです。

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あなた(店長)へのメッセージ

あなたは本当に個人の目標と組織の目標とが
合致していますか?

組織の目標は店舗の誰よりも理解している。
店長個人の目標とどう合わせていくのか。

ホントのホントに、あなたの人生観は
所属している企業の理念とシンクロしていますか?

公である組織、個人である自分。
リンクが図れないとストレスは増えていきます。

自分を真正面に見て、向き合ってください。
時間がかかるかもしれません。

でもじっくりでいいのです。
部分的に合致する、でもいいと思います。
ひとつだけ。決める納期を決めましょう。

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4.目標を達成させるために個人の力をどのように活かすか

■ポジション・役割の伝達

5.数値目標を設定してみる 小さい事で大丈夫 チームとして自信が付く

ボリュームたっぷりです。たぶん朝礼に使える時間は5~10分程度の
店舗が多いと思います。

営業中の観察もお忘れなく。
成長目標と数値目標が、営業中どのように実践されているかを観察します。
全員で目標をクリアするためには「鮮度の高い(フレッシュな)情報」を!
チームの養分ですね。

朝礼はチームの準備運動でもありますね。

ちょっと番外編で・・・

司会進行で何か一言、というのが苦痛な方も
いらっしゃると思います。
ネタ切れという現象でしょうか・・・

繰り返しでもいいじゃありませんか?
かっこいい事を言おうとすればするほど
人の記憶には残らないものです。

「●●さんの訓示は■■の繰り返しだなぁ~」

というコメントがあってもいいじゃありませんか!
繰り返し伝えている事がその時のチームとして
大切なことなら十分です。

私は小・中学校時代は野球漬けの毎日でした。
中学時代、顧問の先生はお二人でお一人は
野球経験のない方でした。

その先生の訓示はいつも「素振りをしっかりやれ!」でした。
「すぶり」ではなく「そぶり」とおっしゃっていて、
生徒はクスクス笑いをこらえている状態。

でも、約30年経っても覚えているではありませんか!

基本の大切さ、いろいろなことに派生して
私の肥やしの一つになっています。
有難うございます!

そしてそして、やはり苦労するポイント「司会進行」
がありますね。

進行はなかなか難しいものです。事前準備の一環として、
「社員朝礼」と「全体朝礼」に分けてみてもよいでしょう。
最近昇進して朝礼の進行を任された方がいらっしゃれば、
なお実施しましょう。

■全体朝礼前のスピーチ訓練として

■アルバイトに向けて分かりやすくかみ砕いて
説明できているかのチェック

■話しの核心をしっかり表現できているか

■簡潔明瞭になっているか

■決められた所要時間(5分・7分など)
でまとめられているか

というような予行練習をしてみます。

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新人管理職の方へのメッセージ

新人管理職の方は朝礼の難しさ、ここまで考えられた準備があったのか、
という気づき、そして朝礼の重要性を体感出来ると思います。

このことこそが「真の教育」「リアルOJT」となります。
積み上げで人は成長していきます。
教えてもらうことだけが教育、という訳ではありませんよね。

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アルバイトの皆さんへのメッセージ

忘れてはいけないのが「途中から出勤」してくる
仲間のことです。お子さんを幼稚園まで送ってから
出勤するママさんアルバイトなどがイメージ
しやすいかもしれません。

開店作業の途中や、開店時刻からの出勤。
本人は「申し訳ない」という気持ちがあります。
慌てて出勤してくる方もいるでしょう。そのまま業務に
入ってしまってはミスを誘発してしまうことにも・・・

社員の方にお願いをして短縮版朝礼を
組み込んでもらいましょう。

でも、全員が開店前準備に入っていて
どうしても組む余裕がない・・・

ならば、朝礼に参加したアルバイト同志で
フォローをし合いましょう。
連携が精度を下げずに、全体の時間を短縮してくれます。

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今日はここまでにしたいと思います。

次回は「終礼」についてお話していきます。

最後までお読みいただき有難うございました。

店舗経営チーム力向上コンサルタント
植竹剛