たのしいたけ園

知的障がい、発達障がいの子どもを持つお父さん・お母さん

家族全員で子どもの将来、自立を応援できる
「自宅でしいたけ栽培」プログラムがあります。

自閉症スペクトラム障がい、てんかん発作の症状がある息子を持つ
父親が、この事業の責任者です。

これから想いのたけをお話しします。

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菌床付きしいたけ


しいたけ菌床


1.我が子を想う親の気持ち

 ハンデを背負って命を受けた我が子。親として受け入れることに多少の時間が必要でした。「なぜ?」という言葉は禁句であると自らを抑制しながらも夜、一献傾けると必ずこの言葉が頭をよぎります。そして、「私の死後この子はどのように生きていくのだろう?」という一言は、私にとって生涯の宿題です。
 パートナーとともに新しい生命を授かり、苦楽を分かち合い、そして乗り越える経験を息子はできるのかと今でも考えています。
 ハンデがあることを盾にしてはならないと思い、厳しくしつけをしたこともありました。でも息子は良い反応を示しませんでした。そこで、本人にとって楽しいことをしながら自立を促す方法を見出すことが親の役割であると気づきました。つまり×を△にするよりも、○を◎にする方が親も子も楽しいはずだと考えたのです。

2.自立への一歩

 ネットで検索すると、自立とは3つの種類があるようです。NPO自立化支援ネットワークのHPに「自立とは」というページがありました。引用します。
「人生を豊かにする条件は、経済的・健康的・精神的自立の三本柱です。しかし、前二者は、必要ですがこれだけでは十分な条件ではありません。経済的・健康的に恵まれても、精神の自立なしでは日常を無難に生きているというだけで、決して満たされた豊かさにはなりません。精神の自立、心の自立こそが、豊かさのための必要にして且つ十分な条件なのです。」とあります。私はここまで高尚な人間でありませんが、意味合いはよく理解できます。加えれば、「生きていくための経済的自立」は必須であると考えています。
 障害者手帳、障害年金、各福祉施設。ありがたい社会保障制度です。でも今回のコロナ禍で、大きく変化してしまうことを経験しました。就労継続支援A型であっても、年収100万円を超えることは難しいのが現実です。そして楽しい仕事に就き続けられる保証はありません。
 自閉症スペクトラム障がい、てんかん発作を併存する息子は特別支援学校を卒業後、良縁に恵まれて正社員登用をしていただきました。しかし、1年後私の判断で退職願を書きました。どれだけ障がい者に理解のある組織、人がいても、そうでない人がいれば、そちらの意思を尊重せざるを得ないのが今の社会です。
社会を□に、個性を○で例えてみます。


(図1 息子が社会に入る概念図)

四隅に余白が出てしまいます。これを健常者はコミュニケーションや様々な工夫をしながら埋めようとします。でも息子の場合はこの努力の仕方が分からないのです。ここで考えました。楽しい仕事とは、自分のすべてを受け入れてくれることであると気づいたのです。


(図2 社会が息子に入る概念図)

こうなれば、息子の能力や個性のすべてを社会が受け入れてくれて、息子自身にも余裕が生まれます。狭い社会にはなりますが、この方が息子は幸せに暮らせるのではないかと考えました。

3.品質にもれなくこだわるしいたけ栽培

 昨年、高校時代の旧友と会う機会がありました。彼は歯科医院を開業しつつ先祖代々の土地を守り、農業も営んでいます。その時、「それならば『しいたけ栽培』やってみる?」と声を掛けてもらいました。それから私はしいたけにのめり込みました。
 一から教えてもらいながら、自宅でテスト栽培を開始しました。最初は失敗の連続です。友人である小野達也君は、アパートの居室を改造してしいたけの育成に適した環境を整えています。でも私のテスト環境は自宅の納戸です。「土台無理な構想だったのか・・・」という気持ちになりましたが、「止めたら失敗だが、やり続ける限り失敗はない」という信念の元、投資を続けました。そしてようやく利益回収ができるモデルを開発しました。
 一番こだわったのはしいたけの「品質」です。自宅では菌床でしいたけを育てていたので、ライバルは原木栽培です。噛んだときの歯ごたえや乾燥しいたけの出汁はひけを取らないのではと自負しています。
 現在、この活動を広めるために試食をしていただいています。約60名の方の評価は5点満点で平均4.59点です。皆さんも一度試食をしてみてください。
 テスト栽培には家族でチャレンジしています。息子は収穫やカビが生えた異変など、毎日ブログを書くよう勧めて200日を超えました。(2021年2月現在)
https://ameblo.jp/jrshitake/image-12615464539-14798787092.html

4.収益予測

表にまとめてみました。

 菌床数必要スペース年間売上予測原価粗利経費利益
8約1畳75,52035,20040,32080,000-39,680
16約1畳151,04070,40080,64080,000640
24約1畳226,600105,600120,96080,00040,960
40約1畳377,600176,000201,60080,000121,600
80約3畳755,200352,000403,20080,000323,200
120約6畳1,132,800528,000604,80080,000524,800
160約8畳1,510,400704,000806,40080,000726,400

※経費はしいたけにかかる水道光熱費(空調電気代)を想定して計上しています。

 最初は8菌床からスタートして、初年度は40菌床までをおすすめしています。2年目以降に慣れてきたら80、120とチャレンジするのも良いと思います。詳しい計算方法は説明会の時にお知らせしています。
 次に、初期にかかる費用で大きい金額のものをまとめました。菌床の個数によって、追加されるものもあります。市場価格なので多少変動します。透明シート以外は市販品で対応します。すでにあるものは買い足す必要はありません。

品名個数価格合計
アルミラック110,00010,000
透明シート13,0003,000
ブルーシート11,5001,500
温湿度計21,5003,000
AC電源延長コード11,5001,500
加湿器22,5005,000
つっぱり棒(大・小)各25001,000
計量器11,5001,500
漬け用ボックス12,0002,000
ホースリール12,0002,000
発泡ウレタン材12,0002,000
32,500

 考えたことは「初期投資は5万円以下」です。何十万もかけてもしも興味がなくなってしまったら大きい損害です。併せて、しいたけを止めてしまっても家庭で再利用できるものを揃えました。詳しい内容は説明会でお話しします。

5.生産者として、販売者としての8つの喜び

 この「自宅でしいたけ栽培」を実践することで得られる喜びがありました。失敗を繰り返しながら得ることができたTHEドキュメンタリーです。ぜひ皆さんも体験してみませんか。

  • (1)自分で育て、自分で食べることの喜び
  • (2)ご近所さんに「美味しかったよ」と言ってもらえる喜び
  • (3)販売し、対価を得る喜び
  • (4)楽しいことをして生活ができる喜び
  • (5)同じ障がいで悩む方へ紹介し、感謝される喜び
  • (6)事業の難しさを知り、仲間と共有し、乗り越えたときの喜び
  • (7)自分が大人になっている過程が分かる喜び
  • (8)親として、子どもが自立していく姿を見守れる喜び

 自立をするための方法は他にもあると思います。

6.説明会のお知らせ

 皆さんと直接会ってお話しをしたいと思っています。会場を準備してお越しいただく方法とZoomなどを使ったオンラインでの方法2つを用意しています。日時と場所に関しては当社HPをご覧ください。

7.さいごに

 自宅でしいたけ栽培事業を最初に行うのは、お父さん、お母さんだと思います。ご両親が楽しみながら栽培や販売準備を行う様子を子どもは見ていたり、感じることもあるでしょう。その時「一緒にやってみる?」という一言からこの事業は始まると思います。大切なことはしいたけ栽培を通じて共通の会話でき、家族で食べることで美味しさを共感できることです。夕食の時間が待ち遠しくなることでしょう。この「自宅でしいたけ栽培」事業を通じて、家族のコミュニケーションをさらに深められることを願っています。有難うございました!

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