アルバイト活用の決め手 ~制度設計~
こんにちは!
アルバイト活用コンサルタントの
植竹剛です。
1週間ぶりのごぶさたでした!
いろいろ考える時間を作りたくてちょっと
お休みさせていただきました!
これからはムリせずアップしていきます!
ところで、今年からドリームゲート登録アドバイザーとしても
活動していくことになりました。
ぜひ私のプロフィールページもご覧下さい!
http://profile.dreamgate.gr.jp/consul/pro/team_chikara?advisor_field_id=
その中で、さっそくご相談をいただきました!
内容は「均衡待遇・正社員化推進奨励金」という助成金制度をつかって、
アルバイトを正社員化していく制度をつくる内容です。
その際、制度設計よりもその後の「運用面」に不安がある、というお悩みです。
回答させていただいた内容はこんな感じです。(一部修正しています)
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1.助成金について
おっしゃっている助成金とは、厚生労働省の「均衡待遇・正社員化推進奨励金」
の事かと思います。御社の事業規模によっても助成金額が変わってきます。
考え方はいろいろありますが、5項目の中で最後の健康診断制度は今回除外して
考えていきます。ご了承ください。
他の4項目の内、「正社員転換制度」「短時間正社員制度」の項目が
該当すると思います。
単項目でのご相談としてはご期待に添えないかも知れませんので
持論を含めてご提案いたします。
軸は2番目の「共通処遇制度」にあると思います。
ここから就業規則の見直し、賃金制度や職務職能資格要件などの
改定を進めることで、「正社員転換制度」「短時間正社員制度」
へとつながります。
2.運用面について
ご相談内容のメインになるかと思います。
まずは御社が社員やアルバイトに対してどのような理想をお求めかによって
設計思想が大きく変わってきます。
人材力の現状を把握された上で、1~3年後のゴール状態を人事・管理部門で
十分に議論なさってください。
あまりにも運用レベルの高い制度を導入されても形骸化する恐れがあります。
次に、企業として社員やアルバイトの方々へどのような人材に成長して欲しいか、
という方針の浸透が運用面の第一歩になると思います。
説明内容の理解度と共に、この考え方に共有してくれているかのアンケートや
ヒアリングを「制度策定中」に行うと、細かい部分の修正が可能になります。
社内プロジェクトの位置付けで内製化される場合だけでなく、社会保険労務士の
方に依頼される場合にも非常に有効です。
運用(進捗していく)イメージを作り上げてから、逆算で何をどのように
意思決定していく方法も大切です。納期管理も併せて出来るはずです。
お勤めの業種・業態によっても運用基準の考え方が変わってくると思います。
そこから、教育研修の仕組みや評価・処遇に至るまでのトータルで
お考えになられると良いかと思います。
ご面談ご希望日の●月●日に、お会いして詳細を伺えれば幸いです。
宜しくお願いいたします!
(株)チームのちから 植竹 剛
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私もサラリーマン時代に人事制度の改定で苦労した経験があります。
社内で内製化したこともありますし、社外の先生にお願いしてこともあります。
一番大変だったことが、まさにご相談いただいた「運用」でした。
1.社員・アルバイトが制度をどこまで理解しているかの確認方法
2.店舗内で教育・運用がスタート。でも制度に対する「温度差」を解消する手立て
3.納得して実践してくれているかの物差しづくり
4.モデル店舗を設定して、このように変化する「Before→After」研修会の
立案と実施
5.店長会議等で再確認のためのプレゼン
6.店舗経営数値のどこに反映されるかを具体的に説明するための
データ整理と管理
7.人事考課・評価から処遇に至るまでの工程を全店舗を巡回して説明、
考課面談立ち会い
8.複数店舗を管理するSV(スーパーバイザー)対象の二次評価者訓練
9.最終評価者の営業部長とアルバイト一人一人の
”評価突き合わせ会”(約600名分)
10.原資確認と稟議書の作成・回付
11.経営会議でのプレゼン
12.効果検証会でのプレゼン
13.本当の目的の遂行
などでした。
特に最後の「本当の目的」とは、「店長の意志」に訴えかける
設計思想の実現でした。
一次評価者として店長が20~50名在籍している店舗アルバイト
一人一人のことを「しっかり」観察して、人事考課面談でアルバイトが
納得するまで濃い議論がなされているか。
そこから、二次・最終評価者のツッコミにも「ゆるがない意志」で
評価内容を伝えられるか、という意味合いです。
もちろん、SVや営業部長が店舗を巡回するときに、アルバイトを観察する
見方の変化のことも同様です。
こういう活動が、「アルバイトは使い捨て」という全く理解できない
考え方を変えていきます。
企業規模にもよりますが、数年掛けてこのようなことをしていきます。
企業の体質改善はとにかく「根気」ですね。
アルバイト活用コンサルタント
植竹剛