名店に足を運ぶ ~福富町 富寿司~
以前のブログで書いたが、お世話になった、幼なじみのK社長とともに関内を訪れた。伊勢佐木町(お店の住所は福富町)と野毛の間にある。
今日もコロナリスクを最小限にするため、18時前にこちらへ。
レトロなアパートの1階にある路面店。豪華さはないが、こういう隠れた名店は植竹の大好物だ。始めから言うが、「コスパ最高」である。
打ち水された入口から入る。地元のお寿司屋さん風情だ。大好きポイントは「大将の優しさと渋さ」である。
カウンター席の一番奥に通される。おいおい、ここって花席だよね。50手前の小僧がこんな席に座ってよいの?と少しドキドキしながら通された。
「植竹さん、毎度ありがとうございます」とさっそく大将のおもてなし。あまり名誉欲のない植竹でもうれしくなる。
「大将、今日もよろしくお願いします。この方はいつもお世話になっているK社長です」「初めまして、Kです。宜しくお願いします」「そうですか!それはよくお越しいただきました。ありがとうございます」という一連のあいさつを終え、着席。
わたしは生、K社長は梅酒ソーダ薄めを注文。普段K社長は飲まない方なのだが今日はお付き合いいただいた。
いきなりしらす干しでうなる。とにかく優しい味なのだ。料理は人柄が映るというが本当のことだった。大トロは言わずもがなである。口の中に入れるとかってに溶けていく。
こちらも、酢のキツさがまったくない逸品。しらす干しという乾きものから、濡れものというべきかこちらのめごち。歯ごたえも優しい。
ほのかな甘みと塩味。そのあと濃厚なミソの味。色味は地味だが、味わいは派手そのもの。
もう、スーパーの生牡蠣を手に取ることはないだろう。この味を知ってしまったらがっかりすること請け合いだからである。大将、あなたは罪深い^^
カリっとなっているが、中身の水分は残されている。焼き場を任されているお弟子さんの作品。数年前に初めて訪れたときには、まだ任されていなかったような記憶がある。しっかり修行されていることだろう。ちなみにこのお弟子さんの電話対応は神クラスである。
これは完全に反則もの。雲丹を塩水にくぐらせ味付けは以上。海でそだった雲丹を故郷にかえしてあげるように同じ塩度にするとのこと。「雲丹にリラックスしてもらおうとおもって」と大将。にくい演出だ。
「頭からガブリといっちゃってください」という大将の号令で即かぶりつく。これも良い火加減でうれしくもあり、楽しくなる。コケの香りが口内に広がり、降り塩がされているのも相まって「甘い」。
あー堪能させていただいてます。という具合に私はほろ酔い親父に。K社長は完全に握り臨戦態勢だ。
お任せで握ってください。あい!かしこまりました!
わたしはこの一貫でフィニッシュ。ここからはK社長オンステージが開幕。
途中でわたしにも配給された。こちらも最高。
前後するが、ネギトロ巻きが出てきたので「大将、味噌汁お願いします!」「はい!おかあさん、味噌汁2つね!」
お手洗いに行きがてら、おかみさんにクレジットカードを渡す。「おあいそ」などの専門用語は使いたくないたち。
美味しかったです!また来ます!
いつもありがとうございます!またお待ちしております!
おかみさんが玄関まで見送ってくれる。さいごまでぬかりはない。
さいごにK社長のコメント抜粋。「一生忘れられない日になったよ」
飲食店は人生の思い出をくれる。
株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛
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