庶民の味方、気取らないご馳走 ~ハンバーグの店 ベア~
先日、通りかかったときにとても気になる店を見つけた。
東京都中央区日本橋馬喰町2-5-7 石井ビル 1F
一間ほどの出入口に大きく「お持ち帰りやってます」の張り紙。内照看板は付け忘れたか?白熱電球か、優しい光に吸い寄せられた。しかし、閉店まであと10分。ツバとナミダを飲み込んで辞した。
それから、ちょくちょく記憶によみがえる、ベア。東神田で商談を終え直行。
上野と御徒町との間、稲荷町が最寄り駅の本店もあるが、植竹的には哀愁を感じる馬喰町にあるベアが好きだ。
この日も、コロナ対策で11時5分前に店舗着。エプロン姿の店員さんが汗をかきかき開店準備。いい汗かいてるなぁ~と思いつつ、20数年前の私の過去とダブらせる。
楽しみに来ました~
ありがとうございます~^^ もう少しお待ちください。
待ってますー^^
お待たせしました~~
は~~い
ということで初客入店^^
ハンバーグはマストなのだが、エビフライとカニクリームコロッケで悩みまくる。ふと、メニュー紙を思い出し「3品盛り」があることを思い出してオーダーした。
待っている時厨房から、フロアの店員さんに指示が出たようで仕込みをカウンター前で始めた。
揚げ物に使うパン粉をていねいに何度も何度も手ですっている。期待感が高まる。
まつこと約10分。キターーーーーー!まさに手作り。まさに庶民のごちそう「ハンバーグ」。予想通り、エビフライとカニクリームコロッケの衣は超細かい。
まずは主役のハンバーグから。ほほほぅ!!想像通り、粗みじん切りにされた玉ねぎが良いアクセント。牛豚合い挽き加減も植竹好み。詳しくは分からないが半々ではない気がする。
ハンバーグソースは「中濃ソース」「ウスターソース」「ケチャップ」の味を表に出しながら、フォンドヴォーか何かのだしが、しっかり引き立て役にもなっている。家庭的な味を再現してくれている。ハンバーグを焼いたときに出た肉汁をフライパンの中に残しておき、ブルドッグの中濃ソースとカゴメケチャップをちゅーっと入れて作ってくれたソースに似ている。なつかしい。
予想を上回る旨さのエビフライ。小ぶりではあるが、この衣の味は家庭では再現できないだろう。カニクリームコロッケにも期待感がふくらむ。
ホワイトソース(ベシャメルソースっていうヤツ?)+カニの風味+塩味+衣の味=ノックアウト。幸せの方程式が完成する。あえて上に乗ったケチャップはいらないかなと思えるほど繊細で、ものすごい主張感の強い逸品。
脇を添えるキャベツの細切りと細麺ナポリタンも泣かせる。キャベツはハンバーグコーナーでソースをからめていただく。
こうなったら、皿盛りライスは左手に常駐させなければならない。お行儀悪しだが、ご飯皿を持ちながら、ガンガン行かせてもらった。「しっぽ」もいただき、完食。補足、たくわんの厚切りにも注目していただけたら幸いである。
ごちそうさまでした。
は~~い、1050円です~
奥の厨房からも「ありがとうございます」の声。
コロナ感染防止の工夫をすれば、こんな素敵な時間を味わえる。
株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛
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