良店探訪 箱根編

今日は幼なじみと箱根へ。おすすめ店舗を紹介してもらいランチ。

 

 

こりゃさすがだわ!と軽い感動を覚える良店だったのでご紹介します。

 

 

店舗名は「じねんじょ蕎麦 箱根 九十九」さん。店舗HPも力作です。

 

 

まずは外観から。完全に近所の「観光名所的なお店」とは差別化ができています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの時点で駐車場は満車。遠方のナンバーは「名古屋」。ネットでの集客にも成功している感。つまり、通りがかりではなく、「狙って」の来店の匂いがした。

 

 

大きな純白の暖簾をくぐり、エントランスへ。

 

 

ど平日にも関わらず、12時前の来店でウエイト客が4組。

 

 

おーこれは期待できる!と確信。

 

 

内装は和と欧の調和がコンセプトのよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

客席入口には竹のオブジェから、いきなり教会の鐘のようなものまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一瞬ミスマッチ?とも思えたが、不思議に調和がとれている。

 

 

メニューも豊富で、ランチ時の飲酒率は約20%。これもすごい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じねんじょと蕎麦の2大看板を元に、天ぷらや小鉢で客単価アップねらいも功を奏している。

 

 

 

およそ1枚単価5円相当と見られるおしぼり。この価格帯ならばもう少しパイルが長めの8円レベルのおしぼりでも良かったかなと思う。(1ロット3,000個で推測値)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箸はたぶん「炭化竹箸」を使用。後から隣に着席した夫婦が最初に「良い箸だね~。持って帰ろうかな(笑)」という会話が聞こえ、納得。箸袋にはよくある店名の刻印は一切ない潔さを感じた。そして、和紙に似た肌触りがした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友人と私は、純粋に看板メニューをチョイス。

 

 

待ち時間は少し長めと感じられるの11分。ランチ時ならば仕方ないか。イライラするまでではなかった。

 

 

そしてじねんじょとろろ蕎麦(冷)大盛が到着。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

配色のコントラストもしっかり計算されている。特に藍色の盆にじねんじょの乳白とまだら茶が映える。

 

 

少し粗めに擦られたじねんじょは歯ごたえが少し残るのがアクセントになる演出。しかも、もっと練り込みたい要望に応えるため、すりこ木もある。にくい演出だ。

 

 

薬味は控えめにネギとサメ肌で擦ったと思われる本わさび。わさびは本当においしかった。一番原価が高いかもしれない。でも、「薬味ってお替りできますか」と友人がさりげなく言ってみたら、ウェイトレスさんの一瞬動きが止まったが快く出してくれた。これもうれしいアドリブ。

 

 

肝心のそば、まずはそのまま一箸。しっかり冷たい水で洗われたのだろう、締まっていて美味。ほのかなそばの香りも楽しい。

 

 

つぎに直接そばにわさびを付けて。ツンという刺激の後の清々しさに数秒間、もぐもぐを止めて香りを口内に閉じ込めてみる。うまし。

 

 

つゆは濃いめ、だしよりもしょう油の風味が先にくる。私好み。

 

 

一気に吸い上げ、そのままゴール。

 

 

締めはとろりとしたそば湯をまずは一口。免疫力が高まる想い。

 

 

猪口を持ち上げ、一気に飲み干す。達成感と満足感に浸ること十数秒。美味しかった。

 

 

強いて苦言を呈せば、じねんじょ・とろろは食べ終わった後、口の周りに残っているとかゆくなることがあるので、ペーパナプキンはあった方が良いなと感じた。

 

 

会計金額は
1,450+200(大盛)=1,650円
1,650×1.10=1,815円

 

 

雰囲気・味も良いが、良いお値段でもあった。

 

 

会計後にトイレチェック。広さも申し分なし。芳香剤への配慮をさらに高めればなおよしだった。

トイレ内告知コルクボード。季節感演出もバッチリ。

男性用トイレまでしっかり気遣い。トイレ内オブジェ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車に乗り込む前にはもう10組くらいのウェイティング。さすがだわ。たぶん、内外装デザインや飲食部門ではコンサルが入ったと思われる形跡が他にもあり、同業であるがシャッポを取り、一礼をすべき完成度であった。

 

 

そして、昨日のブログにも書いたが、顧客の求める潜在ニーズをしっかり捉えるとこのような付加価値を生み、価格にも反映できる好事例。

 

 

次回の箱根路にも、家族や知人とともに来訪したくなる良店だった。

 

 

株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛