#285 メキシコ・キューバ旅行記~4日目/キューバ編~
皆さま、おはようございます!
株式会社チームのちから
できる店長養成道場 道場主の
植竹剛です。
現地時刻 12/1 8:00
工事と思われる
「トンカン!」
とホテル内に響く
轟音で飛び起きた。
エレベーター改修工事だった。
終わってて欲しかった・・・。
まあでも、5:30まで記憶しているので
良い目覚ましがわりだ。
左膝は回復傾向、
右肩は一進一退といったところ。
軽くシャワーを浴びて荷造り。
盗難を防ぐためだ。
毎日チェックアウトするかのよう。
8:30
身支度してロビー横の朝食会場に。
糖質大会のビュッフェにちと萎える。
コーヒーが薬臭いが仕方がない。
おかわりをお願いする。
常連を優先される。
2杯目は強制的に
カフェ・オ・レになった。
でも旨い。
ご飯に対する欲求が
少し減った気がする。
適応力ともいうべきか。
ま、今日は日本食堂に
行く予定にしているので
気のせいだろう。
現地ツアーが
ホテルロビーに9:30集合で
間があるので外に出る。
小雨がぱらつくが問題はない。
ロビーに戻り地球の歩き方を
見ながら午後からの散策ルートを復習。
締めくくりはバーで2、3杯引っ掛け
そのまま眠る予定だ。
おっとその前に
両替と水購入を済ませたい。
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ツアーが始まった。
バウチャーには
5分過ぎてもコンダクターが来ない場合は
電話連絡ください、とあるが来ない。
おいおい、電話も通じにくいんですけど。
案の定出ない。
ほどなく一人の男が
駆け込んできた。
ガイドのルベンさん。
ドライバーが場所を間違えたらしい。
まあいいですよ、と返答。
驚いたのは何と参加者は私1名のみ。
ツイている。
両替所に寄ってくれて至れり尽くせりだ。
ルベンさんは優秀な方で、
ハバナ大学国際語学部日本語学科出身で
主席卒業を果たし、
国費で来日もされた経験の持ち主。
日本語は
下手なJKより
よっぽど上手い。
てゆうかー、
心得ている。
カヴァーニャ要塞を
対岸に見ながら
タクシーは
安全運転で進んでいく。
15分ほど走り、
ヘミングウェイ博物館へ到着。
まず
驚いたのは、
室内外の配色、
センスの良さ。
白を基調に所々に
植物や緑色のオブジェを置き、
剥製や書籍を中心とした
茶色の3色構成でとても
落ち着ける場所になっている。
剥製の中には
ヘミングウェイが獲ったから、
という訳ではなく値段が付けられない
ものもあるそうだ。
浴室の壁には
入浴前にアーネストが
体重を測った数字が書かれていたり、
衛生兵時代の軍服などが展示されていた。
家屋内に私設図書館もあり、
蔵書量はさすがに多い。
突然の訪問客に備え、
常に家族+3名分の食事を
用意させたりする配慮があることもわかった。
邸宅の中にはプールやテニスコートもあり、
広さは4エーカーにもなるそうだが、
当時の購入価格は17,500$であったという。
博物館内で新進気鋭の新人画家と
呼ばれる人たちが収入を得るために
簡単な絵を売っていたので1枚購入。
事務所に飾ろうと思う。
次に訪れたのは
ヘミングウェイが釣りを楽しんだ時、
係留している愛船を見ながら食事をした
というレストランLA TERRAZA DE COJIMARへ。
まさにヘミングウェイが住み、
「老人と海」の舞台にもなったコヒマル。
来たかった場所だ。
良い景色が続く。
小さな要塞と銅像があり、記念撮影。
このレストランで面白いことに気が付いた。
出勤してきたスタッフは
すでに働いているスタッフ一人ひとりを回って
キスして挨拶をしていた。
実はこれ両方すごいことで、
すでに働いているスタッフは
団体さん対応も含めて
80名くらいの顧客対応をしている。
普通なら眉がヒクヒクしてしまうほどの忙しさだ。
でも挨拶してきたスタッフには笑顔で30秒ほど
コミュニケーションを図っていた。
私はこの姿に学びを得た。
遠慮と恐縮、日本人が勘違いされやすい所作である。
あ、仕事のことをかんがえている。いけないいけない。
余談だが、キューバにいる犬(ほぼ野良犬)は
見事なくらい痩せている。
あばら骨なんて見えまくりだ。
でも元気そう。ルベンさんに質問すると、
「キューバの犬が痩せているのは鳥の骨をたべているから」とのこと。
私も見習うことにした。
市街へ戻り、コロニアル風と呼ばれる
建築方式で西欧を思わせる道を抜けつつ、
ヘミングウェイが最初にロングステイした
HOTEL AMBOS MUNDOSへ。
511号室を定宿としていた。
クラシックエレベータで5階へ上がり見学。
驚いたのは吹き抜けの心地よさ。
ここならずっといてもいいと思えるほどだった。
このツアーが面白いのは日中から
・LA TERRAZA DE COJIMARで「ヘミングウェイ」というカクテル、
・La Bodeguita del Medio(ボデギータ:配給所の意味の店)でモヒート、
・Floridita(フロリディータ)でダイキリ
を飲めるという
「吞兵衛うれしいツアー」でもある。
まぁヘミングウェイもそうとうなる
酒豪だったそうなので仕方ない。
超有名なフロリディータ内の
銅像と一緒にパチリ。
これは当分デスクトップ画面にする。
ここでツアーは解散。
ガイドのルベンさんと別れ単独行動に戻る。
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オビスポ通りを散策しながら
ホテルで休憩しようと歩き始めたが
全く逆の方向に進んでいたことに
10分ほどして気づく。
酔いが回ったか?引き返して、
旧国会議事堂を見ながら
帰っていたら迷子になる。
迷いつつトイレにも行きたくなり
困っていた所に装飾品店に目が止まる。
美しいネックレスが飾られていて、
値段を聞いたら驚きの安さだったので
18本ほど購入。お土産とした。
そしていよいよ迷子になった時、
自転車タクシーのお兄ちゃんが
声を掛けてきた。
左膝の具合が悪くなってきたので
お願いすることにした。
途中遠回りをしてくれるので
これは値段を上げられるな、
と察知しホテルへ直行。
最初10CUC(約1,000円)
と言われ半額にしたが
チップも含めて
6CUC渡したら喜んでいた。
ということでホテルの部屋に戻り
ブログを書いている。
これからシャワーを浴び、
脚をもんでから再び散策と
土産物を買いに行く。
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17時散策再開。
一度行ったフロリディータをめざし、
オビスポ通りで買い物と食事をして
帰るのを目標にした。
しかし…歩けど歩けど着かない。
なぜ?方向感覚はある方だと思っていたのに…。
さすがに同じ交差点に4回も来れば
あの「チナ」はおいしいカモ^_^が来た
と思ったのだろう。
2人が同時に声を掛けてきた。
フロリディータに行きたいと告げると
Oh!ヘミングウェイ!
などと調子を合わせながら
一人がズンズン歩いて行く。
あれ?思っていた方角と
真逆に進んでいる。
また怪しい所に連れて行く気か?
疑心暗鬼になりながも
硬貨を財布から出しチップ準備をした。
確実に昨日より冷静になれている。
その男性は
正しく道案内をしてくれた。
私はズボンの
右ポケットからコインを出し、
握手と同時に硬貨を握らせた。
彼はちょっとびっくりしていたが
笑顔で去って行った。
オビスポ通りで古本屋を
見つけて入ってみる。
ゲバラ表紙の書籍でいっぱいだ。
ちょっとゲバラはごちそうさま感がある。
兎にも角にもゲバラである。
フィデル・カストロではない。
これは後日談だが、カストロは
一切私を肖像化するな、と
厳命しているそうなのである。
骨のある人物にちがいない。
そうしたら奥にポスターコーナーがあった。
午前中に続いて事務所掲出チャンスなので
ズイっと店の奥まで入った。
するとドイツ人らしきカップルが
激しいディスカウント合戦を展開中で
つばぜり合いを繰り返していた。
私は早々に一枚のポスターに決め、
ハウ マッチ?
10
8
と間髪入れず答えたら
ドイツ人カップルが大笑いしていた。
価格交渉では原価を推測して
ギリギリをつくと売り手がビビる。
売り手はいわば親である。
親を脅迫してはいけない。
私は差額2としたのはあえて原価は考えず、
2引いてくれると2リットルの水が買えるな
と思ったからである。
両方利益が出ないと商売は
成り立たない。
まぁ私のポスターの原価は
高くて1.5といったところが妥当で
いきなり10に対して2と言ったら売り手は
ハハハと言って笑うケースが結構あるが、
あれは冗談でしょ!といいとこついてくるな!
という二つの意味があると思っている。
なので買い付け技術を磨くには
リアル価格交渉をしてみて
リアクションから目を離さないことだ。
今回の旅行の目的でもある自分探し。
正直ぼやっと輪郭が見えてきた程度
ではあるが焦りはない。
丸1日間インターネット環境0の生活を味わい、
もはや抜けられない世界であることは十分認識した。
しかし活用が重要であり、
溺れてはいけないことを痛感した。
なぜならば、答えに頼らず、
ビビりながらも行動一つひとつ判断
していかないといけないからだ。
よって頭の記憶、
ノートの記録を頼るしかない。
特段サバイバルに備えて、
という意識は少ししかないが
人間「いざ」というときばかりなので必要である。
夜中の3時に
スーツケースを引く音がしたら、
ハッとして起きることぐらいで
「アイツのせいで安眠を妨害された」と
すねて寝付けないことを恨んでも仕方ない。
何か生きていくための強さを
自分で吸収するしかないと再認識した。
キューバは島国だ。
侵略されることも多く、戦争、革命の歴史が多い。
奴隷制もあった。
そのような中、
道端で知り合いになると今していることを中断し、
1分以上も挨拶、キス、会話を楽しんでいる。
小さな地域のなかなら仕方ない
では済まされない、
日本での必要性を感じるものであった。
キューバの人々もインターネットは使う。
でも常にスマホを手で持っている人は少ない。
バーチャルよりもリアルを重視しているのかとも思える。
なので、
メールで済むもの、
電話で会話すること、
会うこと
の中で私は会うことに
多くの時間を割いていきたい。
時間を奪う迷惑人にならずに。
これから「誰がために鐘は鳴る」を
読みながら眠りにつきます。
12/2 04:04 キューバのハバナにて。
今日の自分を超える
明日になりますように。
株式会社チームのちから
代表取締役 植竹剛
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