すべての責任は「社長と店長」にある?!

こんにちは!
アルバイト活用コンサルタントの
植竹剛です。

知人から薦められて、こんなタイトルの本を買って読みました。

「お店のバイトはなぜ1週間で辞めるのか?」
加藤 雅彦さん・工藤 昌幸さん・黒部 得善さん・須藤 治久さん共著
日経BP社 ISBN978-4-8222-7309-5

あっという間の1時間で完読しました。

非常に共感しました。

と共に、社長と店長にエールを送りたいです。

サブタイトルに「ルールと目標で彼らはデキるスタッフに変わる!」
とあります。

確かにその通りです。

ここで自論を付け加えたいと思います。
もちろん、この著者の方々もコンサルティングにおいては
クライアントの方へお伝えしていると思われる内容です。

キーワードは「継続」です。

店長一人でやり続けることは本当に可能なのか。
店長が異動して新任店長がこの想いを引き継げるのか。

このテーマを書くに、「ジャパンニューアルファ」という
企業が鮮明に蘇ります。

オーナーの想いを社員が独自に「昇華」させていくという
とんでもない(良い意味の)会社です!

「会社は社会の預かりものである」

この一言でさまざまなノンフィクションが生まれました。

新任店長の店舗が、初めて新台入替を迎える時に、
前日から開店まで、先輩店長が張り付きます。

その約10時間、夜通し「時に罵声が飛び交う『指摘』」を
10数名の店長が行うのです。

「ここが汚い!」

「ここ壊れてないか?」

「このクロス(壁紙)の補修は?」

新任店長は休憩など一切なし(当時)で走り回ります。

開店1時間前から、先輩店長は各所に散ってそれぞれ部下社員や
アルバイトの指導をしながら業務を行います。もちろん徹夜です。

お客様のご誘導を始め、カウンターの景品確認、トイレ清掃状態
に至るまですべてです。

その間、新任店長は動向を事務所で見守ります。
見た目は「ドカッ」と立派な椅子に座っていますが、
心の内は、戦々恐々です。

そして開店30分後に全員の先輩店長が事務所に集結します。

「●●店長!初開店おめでとう!!!」

花束とケーキが運ばれます。
全社員(約400名)の寄せ書きもです。

私は10回ほどこの機会に居合わせることができました。
泣かない店長は誰一人としていません。

我がこととして、です。

この例は非常に稀ではないでしょうか。

余談ですが、先輩店長業務は部下が一部代行します。
「協働」は数百名に及びます。

「●●を男にする!」

その想いの達成と共に、この猛者達は当たり前のように
自店へ戻り、采配を振るいます。

私は「昇華」だと今でも思います。

先日、元店長とサシ飲みをしました。

その話をすると二人とも眼は「ウルウル」です(苦笑)

経営者の「器」の大きさを感じます。

そして、このような上司の姿を見てアルバイトはスクスク成長します。

アルバイト活用コンサルタント
植竹剛