クレンリネスとクリンネスのちがいとは?

こんにちは!
株式会社チームのちから 代表取締役
店舗経営チーム力向上コンサルタント
の植竹剛です。

昨晩、風邪の兆候があったので薬を飲んで早めに就寝しました。
普段より早めに目が覚め、思い切って布団から飛び出して
カーテンを開けた時は実に清々しいですね!
ほぼ快復してあとはメンタルでなんとかなりそうです。

それでは今日も元気よく行きましょう!

今回は「QSC」ブログで3つ目の
C=Cleanliness(クレンリネス)のお話です。

似たような単語で「Cleanness(クリンネス)」という
言葉もあります。整理してみましょう。

クリンネス=清掃をする
クレンリネス=清潔な状態を維持する

ここでの違いをお客さまの立場で考えてみると、
「清掃をしている姿を見たいのではなく、
きれいな場所(配慮が行き届いている場所)で
買い物や食事をしたい」

ということになります。
そのような理由からC=Cleanliness(クレンリネス)
の方が選択されています。

ロッテリア時代最初に指導を受けたのが
この考え方の実践でした。

店長:「植竹君、ちょっと」
私 :「はい!」
店長:「これから昼ピー(昼ピーク)に入るから
フロアのクレンリネスチェックよろしく」
私 :「あ、はい。さきほど終わらせておきました」

店長:「もう一度指示を出すね。チェックよろしく」
私 :「ハイ、サンキュー!」

ちなみに「ハイ、サンキュー」はロッテリアでの
オペレーション用語で返答の言葉が統一されています。

私 :「店長、フロアチェック終了しました」
店長:「お疲れさま。どうだった?」
私 :「はい、特に問題はありませんでした」
店長:「あっそう・・・。では今度は私がチェックしてこよう」

店長:「植竹君、不備が7か所。即修正して」
私 :「申し訳ございません!すぐに行ってきます」

しかし、何度チェックしても修正点が見つかりません。

私 :「店長、よろしいですか?」
店長:「どうしたの?」
私 :「申し訳ございません。修正箇所を見つけられません」
店長:「わかった。一緒にフロアに行ってみよう」

店長:「1か所目、ここね」
私 :「(えっ?)店長、私の目ではきれいに見えますが・・・」
店長:「そうだね。きれいだけどチェックの仕方が甘いよね。
目視点検だけで終わらせているよね

私 :「・・・」
店長:「さすがに不思議だよね。ここで種あかしをしよう。
研修センターで教わったはずだけど、クレンリネス
実施の基本は状態維持のためにすべて清掃するだったよね」

店長:「昼ピーは店舗の最大のセールスタイムであると同時に
アピールタイムでもある。ポテト1本でも床に落ちて
いたら、うちの店は汚いですよ、というアピールを
してしまうことになる。だからすべて清掃し直すことだ」

「何度も何度も清掃し直すことで清潔な状態を維持することになる」

清掃という行為が能力としてクリアした、と判断されると
このような教育の機会が与えられます。

見た目きれいだなと思ってもダスターで拭きなさいと
何度もご指導いただいた事例でした。

なかなか出来ないことです。でも、気持ちが引き締まるものです。
このような考え方が浸透してくると、あなた(経営者・店長)の
立場ならばこんなにうれしい効果も期待できます。

あなた以外の従業員が自然に以下のようなことが同じ
目線でできるようになります。

・店舗の外観から各設備や什器などの確認ができる

・営業時間中の清掃状態が予想・把握できる

・万一、商品に不備があってもお客さまへお渡しする前に
発見できるようになる

つまり、エラー退治ですね。
しかも、一石二鳥どころか三鳥、四鳥の成果を出すことになります。

しかし、今は家庭で躾による親兄弟からの清掃指導
の姿は減少しているはずです。そもそも兄弟姉妹の数が
出生率が物語るように減少しているからです。

そうすると、清掃の仕方をしらない10代、20代の
アルバイトが増えている事実が浮彫りになります。

もうお分かりですね。
あなたが親代わり、兄姉代わりになって
清掃に対する考え方ややり方、清掃用具の保管方法などなどを
教えていくことになります。

清掃行為には世の中で学ぶことが凝縮されている側面もあります。

1.準備・段取り(時間・用具の準備含め)
2.説明(相手が理解しやすいように)
3.実行(初めは一緒に、出来るようになったら任せる)
4.フォロー(仕上がりの確認・方法の復習・次回の課題設定)

「うちの息子、娘がこちらでお世話になってから
人として一回り大きく成長してくれました。ありがとうございます」

本当にうれしいお言葉で、また経営視点でも店舗が成長した証になります。

今回はここまでにしたいと思います。

次回はあなたに実践していただきたいこと、
クレンリネスを行うことによる「チームの力」に
なっていくことをご説明いたします。

本日も最後までお読みいただき有難うございました!

株式会社チームのちから 代表取締役
店舗経営チーム力向上コンサルタント
植竹剛