凛とした店 ~神田 勝本~

しゅっと背中がまっすぐになる、そんな店に行ってきた。そこは、「神田 勝本」である。御茶ノ水で朝一商談を終えたあと、体力不足を補おうと徒歩で移動する。といっても数百メートル程度だが。

 

 

コロナ対策で例によって11時開店に合わせて、10:40頃に店舗着。先頭に並ぶ。開店時刻11時にきっちり開き、そのころは10名ほどの並びに。

 

 

女将さんがのれんと看板を出し、「たいへんお待たせいたしました~」と声を掛けてもらう。入口入ってすぐの券売機で食券を購入。「いらっしゃいませ!!」と鮨やの板さんを彷彿とさせるいでたちで4名の男性がお出迎え。

 

 

L型カウンター席のみで13席。一番奥に通される。

 

 

えっ!?つけ麺やさんでこのおしぼり?

 

 

こりゃたまげた。ホントに鮨やみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せいぜい紙おしぼりぐらいで、ないのも普通なのにこれはすごい。

 

 

きっちり配列

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BOXティッシュもケース入り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左 ショップカード
右 素材パンフレット

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この素材パンフに感動する。

分厚いパンフ。

 

 

スープは、いきもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

潔さとシンプルさを追求しているように感じられる。植竹的に、こういう店はつぶれにくい。そして、驚いたのは店舗の清潔感が半端ない。飲食店特有の異臭が一切ない。特に注目すべきは「厨房の床が一切濡れていない」のだ。ドライキッチン。徹底した衛生管理をしていることだろう。

 

 

約10分して着丼。開店初客なのに10分待つということは、作り置きの麺茹でをしていないのだろう。これも高感度アップ。

 

 

特製清湯(しょうゆ)つけそば大盛り +のり 1210円(大盛り100円、のり80円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合盛りで2種類の麺が入っている。これはたのしい。最初は麺だけいただく。細麺でもしっかりコシがありつつ、小麦の香りがほのかにする。つけ麺=太麺の概念を打ち砕かれた。太麺はこれぞ!というレベルのどっしり感。後味に甘味を感じるのは、良い塩の効果だろう。

 

 

いよいよ、麺をつけ汁にダイブさせ、一気にすする。おーーーーー!!!キリっとしたしょう油味の前にゆずの香りがふわっと広がる。美人さんとすれ違った時に、なんとも言えない良い香りがするような出会いだ。後から魚介の風味が鼻を抜けていく。秀逸。

 

 

チャーシュー、卵はいわずもがな。とにかく、勝本の素材すべてが繊細に出来上がっている。空腹に任せて、どんどんパクパク食べるのは罪悪感すら覚える。もっと味わえとつけ麺に言われている気がした。

 

 

この黄身は犯罪級にうまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細麺をクリアし、太麺へ。まったく伸びていない。麺を付けていくと、少しずつつけ汁が薄まっていき、割りスープをいただくのを忘れ完飲してしまった。うっかりミスだ。

 

 

ごちそうさまでした。大変美味しゅうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は特製清湯(しょうゆ)そばをいただくことにした。この店はできる。将来性がふんだんにあふれていた。

 

 

株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛