菌床しいたけの発芽の仕組み
しいたけって何を成長の「かて」にしているかを簡単にまとめたいと思います。
実はしいたけって、普通の植物とはまったくちがう育ち方をします。
小学校、夏の宿題の定番「アサガオ観察」では「水分」「養分」「日光」の3要素の大切さを知ることになります。
アサガオは水・養分・光合成によって双葉になり、つるが伸びて成長が見て取れます。
一方しいたけは植物ではなく「菌類」になります。
発芽要素は「温度」「湿度」がベースで適温・適湿になると『刺激』を受けて発芽の活動が始まると言われています。
結果的な行為として、霧吹きやシャワーなどで水分を与えるのですが、必要な成分が水なのではなく、刺激材料が水であったという考え方になります。
つまり刺激素材が「油」だったとすれば、水は与えなくてもよいことになります。
不思議な生き物、菌類しいたけですね♪
そして、あまり知られていない『第3の刺激』というものがあります。
それは・・・
『振動』です。
師匠の小野君(高校時代の同窓)が教えてくれました。
秋雨降る夕方、落雷があるとお父さんが「あしたの朝、裏山へ行くぞ」と一言。
早起きして登ると、そこには一面広がる「なめこ」のじゅうたんがあったそうです。
雷はものすごいエネルギーを落としていきます。(空に昇っていく雷もあるそうですが)
エネルギーとともに、裏山全体に「振動」を与えるそうです。これも菌類が発芽、成長するための刺激となります。
先達はこのようなことも教えてくれるのですね。経験則、言い伝えともに尊敬の念ばかりです。
ここにヒントを得て、ステンレスの棚で育てているたのしいたけ園では「夕方、ゴムハンマーでひと叩き」を毎日息子のカイが行っています。
これも大きなしいたけをお届けするノウハウをいただいています。
自然に、先人に感謝して今日も美味しいしいたけが食卓にのぼります。
株式会社チームのちから
自宅でしいたけ栽培 事業責任者
たのしいたけ園 植竹 剛
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