カテゴリー ~ お店探訪
さらなる開発に期待 ~戸みら伊 伊勢佐木町店~
株式会社クロコという手広くシステム開発や動画プロモーション、デザイン制作、催事、エネルギーの各事業を展開する会社だ。同社が飲食事業として経営・運営している店「戸みら伊 横浜伊勢佐木町店」に行ってきた。
実は5・6回めくらいの来店で、植竹的に「好きなラーメン店」に入る。なので楽しみしていた。初めてランチタイムにお邪魔した。
最初は、「豚骨魚介」ってちょっとめずらしいなと思ったのがきっかけ。でもここ最近は「鶏とんこつ」の優しい味が好きになった。
来店して、まずびっくりしたのは若い女性店員に「大盛りと小ライスがサービスですが」と尋ねられた。
あ、あぁ、じゃあライスお願いします。 はい。
けっこうそっけない会話、一往復が終了。許可を取りパチパチ。
飲食店では定番になりつつある、「手指のアルコール消毒促進」「個客化する仕切り・パーテーション」は最低あっても良いが、何も言われなかったので試食は避けた。
つづけてメインが着丼。
例によってスープを一口。魚粉の味をまず感じ、すぐに鶏のまろやかな出汁が見えてきた。そしてさいごに豚骨の甘さが口の中を包む。旨い。
それから、メンマにいった。これ、私大好き。甘辛で煮つけられた色はこげ茶色に照りでキラキラ光っている。
チャーシューもホロホロと肉がほどけていく柔らかさ。一方、麺はいたって普通。もう少ししっかり湯切りをしてほしいところ。
食べ進めていくにつれ、気づいてことがある。それは食べるスピードが増していかないのだ。つまり、うまいと飽きの間をさまよっている状態で、リピフラグが黄色信号になってしまった。
要は食べ慣れてしまったということだ。旨いんだけど、初手からゴールまで「分かって」しまっているのだ。立ち食いそばや牛丼などとくらべてラーメンは、「ド定番」の味がまだ決め切れていないことが大変ではあるが、ラーメン業界がここまで成長した努力の証でもある。
ということは、「進化が前提」の業態であるということだ。たとえ天下一品でも離反はある。いろいろ手掛けている企業だけに、ラーメンの商品開発まで手が回るか心配だ。
私よりも先に食べ終わった、30代男性サラリーマン風と50代フリーランス系男性がともに、食べ終わるやいなや、何も言わずに退店していった姿を見てすぐ、従業員を見たら、「ありがとうございました」とは言いつつも、伏目でドンブリを片付けていた。
商品開発・サービス開発。でも上野・横浜という飛び地で、見られている意識が低下しているかもしれない。でもちょっとテコ入れすればすぐに良くなるはず。スピード感が求められる。
株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛
メシのうまい天ぷら屋さん ~天ぷら ひさご~
仕事の手伝いをしたお礼にと連れてきていただいた。秋葉原UDXの中にある「天ぷら ひさご」だ。
店舗前までの道のりは険しかった。それは顧客がフロアにほとんどいないことだ。すれちがうのは各店の従業員ばかり。あぁコロナがここまでそうさせているのかと嘆く。
でも、到着してからこころが躍る。
ランチの売上を重視しているように見える外観。2750円の大海老丼はなかなか昼から手が出ないが、美味しさの自信をうかがわせる。もしかすると、ランチ時の価格は下げられているかもしれない。
こんなことを歩きながら数秒で考えてしまうのは職業病でもある。
メニューを見るよりもこちらに目を奪われる。そうそう、高級天ぷら屋にあるこの銅のカバーは顧客の背筋をピンとさせてくれて、「しっかり食べるぞ!」とやる気になる。
期待感高まるなぁとおもいつつ、無料ドリンクで乾杯。
ほうれんそうのお浸しの中に、細かく細切りされたゆずも。清涼感がでていて旨い。
今日は助かりました。ありがとうございました。いえいえ。という会話をしていたら、ほどなくして着皿。
あまり、カリカリしていないところが非常に面白い味。でも決してフニャではない。素材の味を引き立てる衣をあまり主役にし過ぎていないのが美味しさのヒケツか。
途中、単品で「はもの梅肉揚げ」と「ペコ玉」を追加していただいた。ペコ玉とは小玉ねぎのことである。
ちょっと分かりにくいので断面をアップに。
ペコ玉はサラッと一口で食べられてしまう。普通の大きさの玉ねぎと比べて柔らかさが引き立っている。
はもの梅肉揚げは、小骨の引っ掛かりはまったくなく安心できる。梅肉の酸味は揚げたことで和らいでいるが主張はバッチリしている。これも美味。
ハイボールも3杯目になり、良い気分になってきたとき出会った。
これ、感動もの。なにがと言うと「シャリ」の旨さである。もちろん天ぷらも旨いが、ご飯のピカピカ、ふっくら、ねばり、甘味と完璧。今年一番のシャリである。
最後は、2滴ほどレモンを絞って。う~~~ん、旨い!
最後のお番茶も清々しい。大満足であった。「ひさご」の良かったなと思える点を書き残すことにした。
・店頭から入ったとき、職人さんがいの一番に「いらっしゃいませ!」これは店頭への意識が向けられている好事例。
・店内清潔感がある。壁のオブジェのひょうたんのくぼみ部分までしっかり清掃されている。
・店内が油くさくない。新しい油を使っている証拠。
・フロアスタッフの接客スピードがちょうどよい。来店直後、お腹が空いている時の提供スピードは速めに、落ち着いてきたときは少しゆっくりめに、という配慮がうかがい知れる。
・途中、カウンター席にドカッと座った個客が来たが、分け隔てなくスマートに対応されていた職人さん、フロアさんに「大人の接客」を感じた。
・商品はすべて目と心の配慮があり、見た目もきれい。
・「ハイボールください」にすぐ全員が反応し、「はい!ハイボールかしこまりました」と全員がオーダー復唱をされていた。気持ちがよい。
天ぷらや食べものの品質、接客サービスレベル、店舗内の清潔感という3拍子揃った良い店だった。UDXという施設がどれくらいの集客支援をしてくれるかが、今後の生き残りの大事な要素になるだろう。
株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛
移動時の親友 ~崎陽軒 シウマイ弁当~
10時からテニス。終わって実家に移動するとき、前もってイメージしていたのが「崎陽軒のシウマイ弁当」だった。
わざと日持ちをさせない製法が旨さのヒケツだろう。だいたい6時間以内に食べるべしと店員さんからご教示をいただく。
とはいえ、おともからいただく。プシュ ゴク ウマ~~~。
ちなみに、この車両に座っているのはワタシだけ。密にはなっていない。しかも最前列。
何から食べるかのフォームが人それぞれだろう。前の儀式として、このように和からしを付ける。
さぁて!参る!ワタシはこのような順番で食べ進めるのがほぼルーティンだ。
締めは小梅であることを言い添えておく。
迷い箸はマナーに反するが、このシウマイ弁当は例外。この「迷い」が非常に楽しい。これで860円は非常にコスパが高い。
なぜシウマイ弁当がウケているのかを考えてみた。
・具材が11種類と非常に盛りだくさん
・弁当の総量がちょうどよい
・お酒を飲みながらの肴にしっかりなる
・とにかく全部旨い
・価格に値頃感がある
・シウマイの塩味と貝柱の存在感ありあり
・ご飯の甘味がシウマイを引き立てる
・柔らかいもの、歯ごたえのあるもののバランスが取れている
・変に冷たかったり、固かったりしていない
と挙げればキリがないくらい。
コロナ禍で、大変な飲食店も多い。ぜひテイクアウト商品の参考になれば幸いである。
株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛
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