カテゴリー ~ 息子としいたけ栽培
菌床付きしいたけを配送するくふう
好評をいただいている「菌床付きしいたけ」の配送方法を考えています。
・とにかくフレッシュ。一度食べたらもうスーパーのしいたけは食べられない
・その場で収穫できることがたのしい。食卓の横にワゴンテーブルを置き、その上で収穫しながらホットプレート焼肉を楽しんでいる。
・見た目がざん新!お中元やお歳暮にも使いたい。
・しいたけ特有の嫌な臭みがほとんどしない。子どもの受けもよい。
・余ったらスライスして干して好きなときにたのしんでいます。 |
というような感想をテスト販売でいただきました。
これは「好印象!」ということで、さっそく始動しました。
配送用の専用容器などを模索しましたが、「金型」を起こす必要があり、最低でも100万円を超えてくるのは、スモールビジネスとしては痛手。
なので、頭を使ってくふうするしかありません。

アクリル板に自分で穴を開けてみました。
配送中の「ゆれ」は大敵です。ポキポキとしいたけが折れてしまっては台無しなので、ここに樹脂製のネジを入れて菌床に刺すことを考えました。
ほとんどDIYをしない私はこの10個の穴を開けるだけでも2時間かかりました。

こんな感じで線を引いてガイドにしました。
でも、ここでまた失敗^^
モノタロウで購入したネジがこんなに小さいとは・・・。

1/10のサイズを間違えて発注してしまったミス。。
開封したときに一人で大笑い^^
これでは「異物混入」になってしまうレベルです^^
ということでしっかり吟味して再発注をしました。
仕事のない日曜日の昼下がりに自宅の3畳間の書斎で黙々と。
穴を開ける機械は、農業指導でおなじみの小野君に借りました。

何でも持ってる小野君。私は機械の名前も良く知りません。
中敷きの次は「箱」です。
段ボール、コンテナボックスなどいろいろ考えましたが、保冷効果も期待できる「発泡スチロールの箱」にしました。
ネット検索をしていたら「笠原工業」という会社に行き着きました。
楽天市場で見つけたのですが、ジャストサイズを作ってもらえるのかを電話したところ、営業担当の方から折り返し連絡がありました。
30分ほど、この事業の主旨や社会貢献に関することを話していたら「場所は栃木県小山市ですか?」ということになり、こんどの水曜日ならお伺いできます、とのご返答。
いやいや、福島県須賀川市からだと片道およそ150㎞もあります。
いえいえ、大丈夫です。この事業は大きくなると思います。
うれしい一言!甘えることにしました。
どのような仕様になるのか、ゴールデンウイーク明けには決まると思います。
販売等のお知らせはこちらのサイトからお知らせします。
株式会社チームのちから
自宅でしいたけ栽培 事業責任者
たのしいたけ園 植竹 剛
カイ(息子)の成長を感じたこと
今日はしいたけ栽培を通じて、息子の成長を感じた親バカブログです^^
息子(カイ)としいたけ栽培に関しての意見が分かれました。
私:「カイ、ちょっと湿度低くないか?60%だよ」
息子:「うん、そうなんだけどアオカビがけっこうおおくでてきてるからかしつきをやめてるんだ」
私:「お?でもこれから生えてくるしいたけにとっては湿度が必要なんじゃない?」
息子:「うん、そうなんだけどカビがはえるとしいたけちゃんにとって『ここからでてきていいよ』ってところがすくなくなっちゃうんじゃないかなって」
私:「なるほど!そう考えたのか!ならばカイの判断に従うよ!」
息子:「はんだん?はんだんってぼくがきめていいってこと?」
私:「そうそう!前もって教えてくれればカイが決めたことをやって良いってことだよ。そういうのを相談っていうんだ」
息子:「ふ~んそうなんだ。ぼくがおもったことをおとうさんにさきにいえばいいんだね」
私:「そうそう!よくわかったね!」
息子:「わかった」
息子のIQは約70です。ムズカシイ言葉は彼を混乱させてしまいます。意味を理解する、抽象的な表現を具体化するのに時間がかかってしまうからです。
アオカビが発生するのは、菌床に添加剤や防カビ剤をいっさい使っていないので仕方ありません。食の安全を考えるならば、手をかけて、よく観察してアオカビを手で除去した方が良いと私が判断したからです。
そのことをカイに言っても100%の理解を得てもらおうとすることよりも、アオカビはしいたけちゃんにとってよくないもの、ということを理解してもらっていました。
一度インプットしたら忘れないのがカイの良いところです。同じ障がいを持つ方も共通の良さがあります。
でも、徹底しすぎてしまったり、これじゃないとダメという気持ちも働きやすくなる傾向もあります。
息子の意見を尊重しつつ、しいたけや菌床にとっての正解をこれからも探していきます。
株式会社チームのちから
自宅でしいたけ栽培 事業責任者
たのしいたけ園 植竹 剛
お客さまとともにノウハウを積み上げる
昨日ご紹介した就労継続支援B型の事業所からご質問をいただきました。
施設長:「ゴールデンウイークがもうすぐなのですが、期間中は職員も全員休みで誰も世話ができないのですが、その場合どうすれば良いでしょう?」
植竹:「正直ムズカシイ判断です。5/1から実質9日間はだれもお世話ができないとなりますと、2回目の漬け込みはせず、乾燥保管をさせてみましょう」
施設長:「植竹さんは実際9日間以上の乾燥保管はされたことありますか?」
植竹:「正直ないのです。4日間が最長です」
施設長:「そうですか・・・」
植竹:「4/19月曜日から漬け込んで、4/20に水上げてから10日間で生えてくる可能性があります。でも、そのまま放置してしまうと、せっかくのしいたけちゃんは全滅してしまいます」
施設長:「そうですよね・・・。分かりました。乾燥保管をしてみます」
植竹:「ご理解いただきありがとうございます。途中経過をぜひお聞かせください」
施設長:「かしこまりました」
このようにいまだ経験のないことでも、顧客と丁寧に接しながらご理解いただくことで、栽培ノウハウが積みあがっていくことが実感できます。

夏場のしいたけも元気に育ちます^^
同じ施設の職員の方からこのようなうれしい声もいただけることが、この事業をしていてサイコー!と思える瞬間です。
職員さん:「植竹さん!利用者さんからのリアクションがすごいです!」
植竹:「良いリアクションそうですね^^」
職員さん:「はい!『あ!しいたけが大きくなった』『こんなしいたけ食べたことない!』『しいたけ特有の臭いもない!』などなどとっても関心を持ってもらえるようになりました」
植竹:「すばらしいですね!」
職員さん:「はい、このまま栽培を続けて、利用者さんにも作業をしてもらえればと思っています」
植竹:「そうですね!まずは収穫からですね!自分で収穫したしいたけちゃんを自分でトースターに入れて素焼きにしてみたりするのもリハビリの一環になるのではないでしょうか」
職員さん:「その通りだと思います。うちは精神障がいをお持ちの方々なので『癒し』になってもらえれば最高にうれしいです!」
植竹:「きっと、しいたけはその役割を果たしてくれます」

ちいたけ。最初は傘と軸が同じ太さのものが多いです。
職員さん:「そうなれるよう、まずは職員が栽培ノウハウを付けていきます!」
植竹:「はい、またいつでもご連絡ください!」
職員さん:「はい!ありがとうございます」
植竹:「このしいたけは○○さんがキープ!というようにゲーム形式もたのしいですよ!」
職員さん:「あー!いいですね!ぜひやってみます!」
素敵なご縁が輪になっていくようで、本当にうれしいです。
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自宅でしいたけ栽培 事業責任者
たのしいたけ園 植竹 剛
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