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顧客満足度を上げる10ステップその9 ~パートさんアルバイトさんが育つ組織づくり47~
顧客満足度を上げるための方法10回連載のいよいよ9回めです。
あと2回で総仕上げをします。ポイントは「自主性」「自治」です。
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9回めのテーマはこちらです。
顧客満足度を上げる10ステップその9 パート・アルバイトにまでES/CS活動の一部を任せる仕組みつくる |
経営や人事では「権限委譲(けんげんいじょう)」という言葉があります。
ある人材が成長して、正しい判断がひとりでできると認めたとき、社長や上司の代わりに仕組みをつくったり、変えたり、止めたりという重要な決定をしていくことを許可する意味です。
この権限をパートさんアルバイトさんにも与えるというのが植竹の考えです。権限の中身はいろいろあります。まずは無理だと思わずに読み進めてください。
パートさんアルバイトさんも会社の経営に参加していることは間違いありません。働き方改革でも、正社員との差をなくすよう国が求めています。ということは、「私はパートだからこれだけやっていればよい」という考えを否定していく活動をステップ8までしてきたことは正解でした。
AIやロボットが導入されれば、パートさんアルバイトさんがしてきてくれていた作業は減っていきます。ということはパートさんアルバイトさんにとっても生き残りをかけた働き方改革を求められていることになります。
このように、会社側もパートさんアルバイトさん側も「変わらないと生き残れない」ということが明白になってきています。そのためには「何の権限を委譲すべきか」を真剣に話し合うことが必要です。
難しいことを求めているのではありません。「ここで新しい事業に参入すべきか」「融資をしてもらうべきか」というレベルの内容は、最後まで社長の判断であるべきです。
オリジン弁当というお店をご存知でしょうか。いまはイオングループの一員です。競合が進出してくるまで、一世を風靡したお弁当屋さんです。
オリジン弁当は当時、パートさんアルバイトさんが今日販売する惣菜メニューを自分たちで考えていました。(現在は不明)
季節感・天候・仕入・原価・レシピを考えるのもパートさんアルバイトさんです。このことを新聞記事で読んだとき、わたしは本当にビックリしました。
えっ?!それってお店の根幹の判断をパートさんアルバイトさんがしているの?という風に感じたことを鮮明に覚えています。
でも、その方が結果的には良かったのだと思います。お弁当や総菜を買い求めにくる顧客に、「昨日のきんぴら、味付け濃くなかった?」などといったお客さまの声を自然に聞く習慣もできます。
美味しいかったが最高の働きがいになり、さらに美味しいものを、とモチベーションが上がる一方、これはイマイチと評価されれば、すぐに改善したり、メニューから外したりと、まさに1店舗のオーナーと同じ判断をしています。
この仕組み以上にすごい仕組みを植竹はいまだ知りません。今でも目標です。
その域までたどり着くには相当な苦労があったはずです。でもそれを乗り越えると半端ではない結果が出ます。
最初は経営や運営の上司が寄り添いながら、パートさんアルバイトさんをエスコートしていったことでしょう。そこから「突然変異」が生まれ、自主性や自治が生まれていったのだと思います。
パートさんアルバイトさんだからといって、能力を下に見ていることはありませんか?
非常にもったいないことです。
明日はステップ10、この章の最終回です。
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株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛
顧客満足度を上げる10ステップその8 ~パートさんアルバイトさんが育つ組織づくり46~
顧客満足度を上げるための方法
10回連載のいよいよ8回めです。
今日含めてのこり3ステップは、パートさんアルバイトさんが、会社の将来を担える人材に成長してもらうための最終段階のその1でもあります。
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8回めのテーマはこちらです。
顧客満足度を上げる10ステップその8 ESとCSが一対であることが納得できるアイデアを計画する |
今日のテーマは、ES=従業員が働くことの満足度と、CS=お客さまの満足度がワンセットで向上するアイデアを考えるという意味です。
答えから言ってしまうと、「要は同じこと」を「同じ時期」にやるということです。
はい?と思われた方は正直な方です。「そんなことできるの?」と思われて当然です。
本来、従業員が何かしらのガマンや負担を強いられながらお客さまのために尽くす、というのが今までのスタイルで多いことだったと思います。
でもこれからは、従業員=社内顧客、お客さま=社外顧客ということで「同じお客さま」という考え方に立つ必要があるので、このテーマを設定しました。
では「納得できるアイデア」とは何かということを書きます。
それは、「社内顧客である従業員が楽しく働いて作った商品を、社外顧客であるエンドユーザーのお客さまに受け取って(体験して)もらいたい」ということを実現するアイデアを考えることです。
言い換えれば、「楽しいことの『おすそ分け』」を行うということです。
みんなで考えて苦労して完成した、商品やサービスを買っていただき、「想像以上で、買ってよかった」と思ってもらえた時、つくる途中での苦労は吹き飛んでしまうものです。
植竹が過去、経験したことを書きます。
常連のお客さまに試してもらいながら3か月かけて、改良したある商品が出来上がりました。無料サンプルはあえて行わず、口コミだけで広げていく広告宣伝の計画を立てました。
ご来店されたお客さまへおすすめし、食べ終わった後に感想を聞いていき、さらに改良をつづけました。
すると、「おいしい●●があると聞いて」という初回来店のお客さまが徐々に増え、SNSでも投稿していただくようになりました。
ここで普通は「大幅増産」なのですが、品質が落ちないよう気を遣いながら10食 ⇒ 15食と少しずつ増やしていきました。
その結果、看板メニューへと成長してくれました。大前提として、パートさんアルバイトさんが試食を重ねて、「食べていて幸せか」「食べ終わっても幸せか」を追求したものです。
レシピづくりも0.1g単位で微調整を重ねていった結果、全員のパートさんアルバイトさんが作れるようになり、注意ポイントやここは鍋から目を離しちゃダメというコツも共有されていきました。
今は販売していませんが、いまだに「あの●●は美味しかった」「また作ってほしい」というお声をいただきます。
このような体験を従業員全員にしてもらうことで、組織も個人も成長し、さらにお客さまによって鍛えられていきます。
すべてが好循環に入ってことが実感できるはずです。
のこり2ステップになりました。明日から2日間は、いよいよ仕上げの段階に入ります。
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代表取締役 植竹 剛
顧客満足度を上げる10ステップその7 ~パートさんアルバイトさんが育つ組織づくり45~
顧客満足度を上げるための方法
10回連載の7回めです。
今日からいよいよ劇的に変化する内容です。
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7回めのテーマはこちらです。
顧客満足度を上げる10ステップその7 お客様アンケートを繰り返し行って評価の主軸にする |
はっきり言えば、上司からの評価よりもお客さまからの評価のほうが、100倍の効果があります。
サービス業であれば、パートさんアルバイトさんが最前線に立ち、お客さまとのコミュニケーションを行います。
他の業種であっても、エンドユーザーであるお客さまとの接点は多いものです。
例えば、段ボールに商品を詰めて発送した後、「中身が頼んだのとちがう商品だった」とクレームが入れば、それは梱包したパートさんアルバイトさんの責任です。
ここで、謝罪の気持ちとともに、同じミスを繰り返さないためのくふうやカイゼンを考えるようになっている組織(チーム)であれば、「どうすれば」をいろいろ考えるはずです。
カイゼンの原動力は「お客さまの声」という仕組みをつくることで、ある意味「待ったなし」の状態になります。
ここで振り返りとして、いきなりこの第7段階から始めたらどうなるでしょうか。たぶん「間違えたのは私たちのせいだから謝るけど、人は足りないし、ノルマはキツイし、これって会社の責任の方が重いんじゃないの?」と考えられてしまったら、逆効果まちがいなしです。
なので、ステップを一つずつ進めるべきです。
明日はこの10ステップで一番難しい内容を書きます。でも、細かく説明しますのですぐ実行できます。
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代表取締役 植竹 剛