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代表取締役 植竹剛の「植竹流げんきになる」ブログ
植竹が実際に体験・経験したドキュメントをベースに、何かのお役に立てるよう毎日書いています。
駅そばの実力 ~小田急線 箱根そば~
昨日のブログで富士そばに辛口のエールを送った。
今日は、小田急レストランシステムが運営する「名代箱根そば」へ。小田急線向ヶ丘遊園駅の南口改札を出て50mほどにある向ヶ丘遊園南口店を訪れた。
箱根そばはもうひとつブランドがある。新宿駅西口地下改札にほど近い「箱根そば本陣」だ。いずれ訪れてみることにする。
向ヶ丘遊園駅は専修大学の最寄り駅ということで、吉野家・松屋・マクドナルド・ケンタッキーフライドチキンというファストフードチェーンが軒並み競合している。
そのような中、学生はあまりターゲットにせず、40代以上の顧客が目立つ箱根そば。さっそく入店してみた。
あまり時間もなかったので、券売機で目に付いたメニューを選んだ。駅そばだけに交通系ICカードでの購入も可能だ。
席の構成は2人掛けテーブルが2つ、4人掛けテーブルが2つ。単席は10席だ。入口すぐの席に座り、店内を観察してみた。
めずらしく店内トイレがある。非常にせまかったが用を足すには十分だ。写真は控えた。
掲示されていたイチオシメニューはなかなかうまそうだ。涼をさそいつつ、ニンニクパワーで暑い夏を乗り越えよう!という意志も伝わってくる。
着席すると、くふうがなされていた。
個席にしっかりパーティションが仕込まれている。富士そばにはない投資だ。土台は両面テープで止められており、はがすときは少したいへんそう。でも、パーティション自体が取り外し可能で、コロナ終息後、不要になれば、清掃は大変だがバーカウンターの占有目印として機能するかもしれない。
「そばは茹でておりますので少々お待ちください」との声かけ。時間はないが待つことにした。そして4分ほど経って番号で呼び出された。この4分は待てるか待てないかギリギリの時間であると思った。セミオーダーで麺を茹でているのか、作り置きは極力しない品質管理か。
かき揚げは自店生産。ピーク前の仕込みで大量のかき揚げを生産していた。
私が頼んだメニューはこちら。
たぬきときつねの両方が入って330円。かなりのお得感がある。昔、両方入っていて「化かし合いそば」という名前を付けている蕎麦屋もあったことを思い出した。
まずは、汁から。まずだしの香りと味が来てから、しょう油味がだんだんしてくる。優しい味だ。富士そばと比べると、私の好みは箱根そばに軍配が上がった。
熱さに耐えつつ、2分半ほどで完食。
以前は口をふくペーパーナプキンが配置されていた記憶があるが廃止されていた。これも感染リスクを減らすためか、乗じて経費節約か。マイハンカチがあれば不要派の植竹としては悪影響はないが、どうなのだろう。意見が分かれるところ。
滞在時間は7分ほどだった。短かったが富士そばといろいろな比較ができた。そして気づきが一つ。どんぶりを返却したときに「ごちそうさま~」と声を掛けるとかき揚げを作っていた女性店員が笑顔で「いってらっしゃいませ~」と返礼してくれた。こういう何気ない一言が常連化を促進する。
このような自然なあいさつやコミュニケーションは、店長が教えることで従業員の働きやすさも促進できる。
株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛
ありがったかった店 ~御茶ノ水 明神そば~
高校1年のとき、御茶ノ水まで駿台予備校に通っていた。金はないが腹は減るのが当時でラーメン屋の600円はなかなか使えなかった。そんな時、かけそば200円にネギ大盛りをサービスしてくれた「そば明神」が御茶ノ水にある。
仕事で御茶ノ水駅に降りた。待ち合わせまで30分ほどあるので、暑いがブラブラ散策。すっかり様変わりしながらもポツポツと懐かしい店が残っている。
あぁ明神だ。変わってないなぁ。
ん?ん!7/20 午後2時で閉店?20日って今日じゃないか!と思った時は入店していた。
昔はなかった券売機が鎮座。かけそばを、と思ったがふと「明神そば」が目に入った。高校時代は買えなかった贅沢な一杯。躊躇なく520円のボタンを押した。
なんという豪華さだ。きつね、たぬき、豚肉にワカメにゆで卵。ずいぶん俺も出世したものだ。
まずは汁を一口。これだ!ガツンと強烈なしょう油味が舌と喉を通る。先日赴いた富士そばの汁と共通点はあるが、パンチ力は明神が上。でも塩っ辛いとはなぜか思えない。
理由が分かった。厨房をふと見ると、鰹の荒節と思えるものがある。この出汁が強烈な返しを受け止めていたんだな。
高校時代に好きな味だ。そばを一杯食べたという充実感を得られる。ボーッと丼を眺めていたらハッと我に帰り、ズルズル。
食べ進めて茹で卵に到達。きょうびの半熟トロ〜リ卵をあざけ笑うような、完全に火の通った黄身に出会う。速攻で半分になった黄身を汁の海に落とし、すぐに救出。旨い。
たぶん、麺の茹で機にダイレクトインして作るのだろう。昔は外まで行列ができていた店だけに、くふうが感じられる。ノスタルジーに浸りながら完食。
出際に、今日で終わっちゃうんですね。とても残念です。と店主に告げたら、ウンウンと頷かれた。植竹が「ありがとう!」と声を掛けて外に出た時、3人の従業員が揃って、「さようなら!」と言ってくれた。
こみ上げるものを抑え、本当にごちそうさまでした、今までありがとうございました。と呟いた。
株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛
がんばれ富士そば!
御茶ノ水に用事があり、帰りに「富士そば 御茶ノ水店 千代田区神田駿河台2-2-1」に来訪した。
普段は「注文から食べ終え出るまで5分」くらいしか滞在せず、正午すぎの来訪であったので混みあっていれば遠慮したのだが、店内は3名のみということで写真を撮らせていただいた。
しっかり、通行人の眼を引くように垂直方向に看板を設置されているのはさすが。このような看板は30万円前後することが多いので、個人店などでは初期投資として迷うものだ。
がっつり系にヒットしそうなメニュー。両メニューともバラでは食べ慣れているので、合わさったときに得られる意外性に期待したい。しかし、今日は遠慮した。
店内に入ったが「いらっしゃいませ!」の声はなく、拍子抜け。オペレーションがドハマりしているわけでもなく、このような感じなのかなと思うことにする。
買ってほしいメニューが大きいボタンになっているのは、券売機としてはすでに見慣れている。「夏の旨味」と題する『冷し特撰富士そばorうどん』、ミニ炭火親子丼セット、かつ丼セット、かつ丼とご飯ものが3種。男性客をメインとしてとらえているのはほぼ間違いない。
次の段もセット系がつづく。客単価を上げるためのくふうがなされている。4段目からそば単品のメニューがラインナップされていた。
先客がそばで、と言い自分の席を確保した。少し間を空けてから「そばでお願いします」と声をかけたが、こちらも返答がない。仕方なくアイコンタクトが成立するまで店員さんの背中を見続けた。
「はい?どうぞ」と横向きで言われたのでもう一度「そばでお願いします」と告げた。「はい、そばね」の一言だけでも安心する。
席で待っている間、このようなポスターを見つけた。
こちらの方が夏の旨味ラインナップとしては正解なんじゃないかなぁと思っていると、機械音声で「カツドン」と聞こえてきた。券売機で発券されるときに音でオーダーを知らせる、プレオーダーのシステムも導入されていた。ご飯ものを早く提供するためのくふうだろう。
ならば機械音声がなった10秒後には「いらっしゃいませ!」は店の入口を見ずとも言えるはず。オペレーションのくふうは人間にしかできない。
今回は「とり天そば」を注文した。衣は薄め、鶏肉が胸肉なのがうれしい。盆には液体が流れている。これも少し残念。
汁はしょう油風味がまずドカンとくる。その後、だしの香りがほのかに。関東人として、濃いめ好きな植竹としては問題なし。完食させていただいた。
さいごにあえて一言。わがままをいい、「ねぎ多めでお願いします」と告げ、復唱していただいたが、着丼時には「これで?」と思ってしまった。普段ならばねぎの輪っか10枚くらいか^^
最近、和食ファストフードを探訪している中で、満足度は低めであった。しかし、これも文化として認めなければならない。
一方で近年、「駅そば」のレベルアップ度合いは、すばらしいものがある。定点観測での評価は「駅」に軍配が上がる。
株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛
B級グルメ最高! ~長者町 助六寿司~
植竹は、店舗経営の中で、一番関心度が高いのは飲食店。
YouTubeでは、自分では行けないが、代わりに行って食べてくれるチャンネルの伸びがすごい。「超高級店」「ラーメン」「大食い」の傾向が高い中、植竹はあくまでも「コスパ」「穴場」「地元民だけの御用達」という点にフラグが立つ。
ということで、行ってきました伊勢佐木町。住所で言えば、神奈川県横浜市中区伊勢佐木町とか、同長者町とか。
最寄り駅はJRならば関内駅、横浜市営地下鉄ブルーラインならば伊勢佐木長者町駅、京浜急行(京急)ならば、日ノ出町駅とそれぞれ500mくらい歩くとこの店がある。
外観は平成を飛び越えて「The昭和」的なにおいがプンプンする。内観の写真はあえて控えた。ここであえて言おう。平成後半からある、新幹線が皿に乗った寿司を直接届けてくれるシステムなどあるはずはない。
だ円型のカウンター席オンリー約15席。中にある仕事場は2人の板さんが入ったらすれ違いもできない。さらに、出入りをするときはほふく前進をするかのようなせま~いドアから。「う~んしょ!」と気合いを入れないと板場には立たせてもらえない。
2日間で3人の板さんを見たが、リーダー格、花板さんと思われる方の接客、いやオーダーの復唱がすばらしい。
「トロ」
「はい、トロぅ!!」
声のでかさはフォントのでかさでご理解いただきたい。とにかく、元気、とにかくwithoutコロナ。飛んでけコロナである。フェイスシールド?なんじゃそりゃ?
板場は客席よりも30cmほど上がっており、かつ皿やテイクアウト用の包材で囲まれているのでコロナ禍でも意外と安心できる。
初日の花板の接客に感動した植竹は、翌日も訪れた。その日の花板は板場ではなく、ドリンカーの方にポジしていた。
賄いを端で食べながら、板場で握る板さんをじーーーっと見つめていた。見守る的な意味ではなく、完全に「凝視」である。これぞ職人の世界か、と感じながらお目当ての「ネギトロ巻」をほおばる。
おいおい、これで300円?コスパ最高!と勝手に自負する。ほかにイサキなどの白身もキュッと引き締まっていて歯ごたえも申し分なし。
ハイボールは当然のごとくブラックニッカ。嫌なことを超特急で洗い流してくれるかのごとくパンチがある酒。到着とともに空の皿も置かれる課金システムに少し萌える。親父ならではか。
客席の回転率も異様に速い。「生ビール」「5皿」「ごちそうさん」これで1,500円程度。滞在時間は10分程。元祖ファストフードだ。
体重は気になる。糖質制限しすぎて頭がクラクラする。そんなときのレスキュー食、寿司。魚から得られる「良い油」も摂れる。
このような感じでこれからも植竹流に「おやじ探訪」をしていこうと思う。
株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛
天下一品のラーメンは苦労と努力の結晶だ
昨日は大戸屋、今日は天下一品。
創業者はみな、人として強烈なインパクトがある。これは見習わないと損をする。ということで、今日は天下一品の木村 勉氏を書いていくことにした。
木村氏の公式プロフィールは天下一品HPから引用した。
昭和46年、京都で一人の男が 大阪万博が開かれた翌年、昭和46年(1971年)、 |
これだけでも相当壮絶な半生であると言える。でも、ここからさらに4年の歳月をかけてあの「こってり」が生まれた。これだけで40歳になっている計算だ。
公式には書かれていないが、ラーメンの世界に入るまでにはさまざまな職業を経験された。Oさんいわく、「植竹さんの半生とかぶる点が多いですね。いろいろなことを経験されて、すべてが肥やしになっているわけですね」と語ってくださった。
植竹と木村社長と比べるのは滑稽だが、「結果が出るまでやる。成功するまでやる」という精神は、私の仕事での師匠である亡父も同じことを言っていた。くしくも、木村社長と同じ年生まれである。戦前生まれの方の強さには本当に敬服するばかり。
そのようなわけで、売上貢献させていただいた。
店頭照明がついてたり、ついてなかったりはおもしろい。まぁそんなことより入店入店^^
とその前に、このような目隠しラインを発見。
それだけスープに自信と愛着があるのだなと思わせる。さて本当に入店^^
威勢の良いあいさつにつづき、即オーダー。こってり並、ねぎ増し。
5分ほどで着丼。待たせてはいけないという社長のフレーズ通りだ。
以前、知人が「風邪の引きはじめなら、テンイチのこってり大盛食べれば次の日治る」と何度も言っていたのを思い出しながらいただいた。うまい。そして腹持ちがよい。
最近は大盛やセットをいただくことはなくなったが、週に2度は「テンイチ」を思い出していたものだ。病みつきになる味とはこういうことなのだと知らされた。
スープを少し残したが完食。5分かかっていなかったと思う。好きな食べ物をいただくということは、こういうスピードでいただくものだ。
天下一品は店舗によっての特性が異なるメニューもあり、非常に楽しい。関内店ではないが「にんにく入れますか?」と聞かれたり、八宝菜がメニューにあるお店も過去にあった。
同じ看板でも、完全に同じ商品を出すという必要はない。ただし、このスープを除いて。これからも末永く我々を楽しませてください。
株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛
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