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代表取締役 植竹剛の「植竹流げんきになる」ブログ

植竹が実際に体験・経験したドキュメントをベースに、何かのお役に立てるよう毎日書いています。

【地味だが大事】経費を垂れ流さない 水道光熱費編

案外行っていない水道光熱費チェック。

 

 

ん?今月は意外と高かったな。程度で終わっていませんか?

 

 

新型コロナウイルス対策として、「1円でも無駄な経費は使わない」主義はとても大切。

 

 

チェックの方法と「漏れ」ている場合の対処法をお知らせします。

 

 

今日からできる「すぐコツ」」

1.お店の「電気」「ガス」「水道」の各メーターの場所を探す。

2.メーター数字チェック表をつくり、最低週に1度、同じ曜日同じ時間に記録する。

 

 

 

1.一番要チェックの「水道」のメーター

(1)水道メーターは2種類ある

デジタル式・アナログ式とも言われます。 豊中市上下水道局HPより引用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

円読式は暗いと「読み間違え」がよくある。メーター照らすライトは必携(スマホは落とす可能性があり、おすすめしない)。あとすべてのメーターチェックで言えるが、「メモ帳」ではなく「記録しておくチェック表自体」をメーターの場所まで持っていくことをおすすめする。

 

 

(2)水漏れか?と分かる機能

横浜市HPより引用

・すべての蛇口を閉め、メーター中央にあるパイロット(星印等)を見る
・その時に、パイロットが開店していると、どこかで水が漏れている可能性がある
・パイロットが付いていないメーターの場合は、1リットル針を見る

 

 

(3)水漏れして多額な請求額になったとき、減額してくれる行政もある。

これは各地方自治体のHPで要チェックしよう。植竹は過去、自宅で水漏れしていることに気づかず、12万円を請求され支払ったイタイ経験がある。(当時、居住地では救済措置はなかった)

 

 

2.一番高い料金を支払う「電気」のメーター

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電気は使い過ぎると、「トリプル」で料金が上がる仕組み。どうしてか?

 

契約内容(アンペア数)などの項目もあるが、私が常に注目しているのは「デマンド値」。
毎時0分~30分と30分~60分の30分間で、「最大に使った電気量(最大デマンド)」に単価を掛け、「基本料金」に反映させているのことだ。

 

つまり、使った量が多いことと、最大デマンドを超えると基本料金も上がってしまう「ダブル」状態で請求されることになる。

 

加えて、「今月空調消し忘れが多く、電気を使い過ぎたから来月から節約」としても、最大デマンドの値は今後1年間の基本料金を決める数字になってしまうので、13か月目にやっと節約の恩恵を授かる。これが3つ目の要因で「トリプル課金」が成立する。

 

正確に言えば、電気に関しての節約は「30分間の電気量をチェックする」もしくは「新電気プランへの契約変更」だ。

 

30分間の電気量をチェックするのは難しい。得てしてお店が一番のピーク時に電気量も増えていくからだ。そんな時は、デマンドコントローラーというものや、監視装置によって発報してくれる仕組みもある。

 

一例として、関西電気保安協会のHPを参照してほしい。

 

 

3.ガスメーター

 

 

 

 

 

 

 

 

ガスに関しては「売上÷ガス料金」である程度の単価をイメージしておこう。そして、試作づくりが多かった、煮込み作業を長く行った、などをまずは軽く記憶しておく。また夏と冬で金額が変わるはずなので、1年前のメーター数値と比較をして、使い過ぎかどうか確認できる。

 

 

4.実際の節約額

過剰に節約することは、返って逆効果を生むことがあるので注意だが、不要なライフラインは使わないのが原則。

 

植竹の経験上、30席のイタリア料理店(売上は教えられない)で、電気で月約15,000円、ガスで月約10,000円、上下水道で月約5,000円、計30,000円の節約に成功した。年間36万円。どデカイ金額である。

 

 

料理もお店の管理も「ちょっとひと手間」。
もれなく管理をしていきたい。

 

 

株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛

良店探訪 箱根編

今日は幼なじみと箱根へ。おすすめ店舗を紹介してもらいランチ。

 

 

こりゃさすがだわ!と軽い感動を覚える良店だったのでご紹介します。

 

 

店舗名は「じねんじょ蕎麦 箱根 九十九」さん。店舗HPも力作です。

 

 

まずは外観から。完全に近所の「観光名所的なお店」とは差別化ができています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの時点で駐車場は満車。遠方のナンバーは「名古屋」。ネットでの集客にも成功している感。つまり、通りがかりではなく、「狙って」の来店の匂いがした。

 

 

大きな純白の暖簾をくぐり、エントランスへ。

 

 

ど平日にも関わらず、12時前の来店でウエイト客が4組。

 

 

おーこれは期待できる!と確信。

 

 

内装は和と欧の調和がコンセプトのよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

客席入口には竹のオブジェから、いきなり教会の鐘のようなものまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一瞬ミスマッチ?とも思えたが、不思議に調和がとれている。

 

 

メニューも豊富で、ランチ時の飲酒率は約20%。これもすごい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じねんじょと蕎麦の2大看板を元に、天ぷらや小鉢で客単価アップねらいも功を奏している。

 

 

 

およそ1枚単価5円相当と見られるおしぼり。この価格帯ならばもう少しパイルが長めの8円レベルのおしぼりでも良かったかなと思う。(1ロット3,000個で推測値)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箸はたぶん「炭化竹箸」を使用。後から隣に着席した夫婦が最初に「良い箸だね~。持って帰ろうかな(笑)」という会話が聞こえ、納得。箸袋にはよくある店名の刻印は一切ない潔さを感じた。そして、和紙に似た肌触りがした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友人と私は、純粋に看板メニューをチョイス。

 

 

待ち時間は少し長めと感じられるの11分。ランチ時ならば仕方ないか。イライラするまでではなかった。

 

 

そしてじねんじょとろろ蕎麦(冷)大盛が到着。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

配色のコントラストもしっかり計算されている。特に藍色の盆にじねんじょの乳白とまだら茶が映える。

 

 

少し粗めに擦られたじねんじょは歯ごたえが少し残るのがアクセントになる演出。しかも、もっと練り込みたい要望に応えるため、すりこ木もある。にくい演出だ。

 

 

薬味は控えめにネギとサメ肌で擦ったと思われる本わさび。わさびは本当においしかった。一番原価が高いかもしれない。でも、「薬味ってお替りできますか」と友人がさりげなく言ってみたら、ウェイトレスさんの一瞬動きが止まったが快く出してくれた。これもうれしいアドリブ。

 

 

肝心のそば、まずはそのまま一箸。しっかり冷たい水で洗われたのだろう、締まっていて美味。ほのかなそばの香りも楽しい。

 

 

つぎに直接そばにわさびを付けて。ツンという刺激の後の清々しさに数秒間、もぐもぐを止めて香りを口内に閉じ込めてみる。うまし。

 

 

つゆは濃いめ、だしよりもしょう油の風味が先にくる。私好み。

 

 

一気に吸い上げ、そのままゴール。

 

 

締めはとろりとしたそば湯をまずは一口。免疫力が高まる想い。

 

 

猪口を持ち上げ、一気に飲み干す。達成感と満足感に浸ること十数秒。美味しかった。

 

 

強いて苦言を呈せば、じねんじょ・とろろは食べ終わった後、口の周りに残っているとかゆくなることがあるので、ペーパナプキンはあった方が良いなと感じた。

 

 

会計金額は
1,450+200(大盛)=1,650円
1,650×1.10=1,815円

 

 

雰囲気・味も良いが、良いお値段でもあった。

 

 

会計後にトイレチェック。広さも申し分なし。芳香剤への配慮をさらに高めればなおよしだった。

トイレ内告知コルクボード。季節感演出もバッチリ。

男性用トイレまでしっかり気遣い。トイレ内オブジェ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車に乗り込む前にはもう10組くらいのウェイティング。さすがだわ。たぶん、内外装デザインや飲食部門ではコンサルが入ったと思われる形跡が他にもあり、同業であるがシャッポを取り、一礼をすべき完成度であった。

 

 

そして、昨日のブログにも書いたが、顧客の求める潜在ニーズをしっかり捉えるとこのような付加価値を生み、価格にも反映できる好事例。

 

 

次回の箱根路にも、家族や知人とともに来訪したくなる良店だった。

 

 

株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛

新型コロナ被害の中でも繁盛する飲食店の特長

現在の新型コロナウイルスの悪影響で、外食をする人口が減り、死活問題の最中にある飲食店。

 

 

私が来訪したり、取材をさせていただいたことを通じて気づきを得ましたのでシェアさせていただきます。

 

 

今日のすぐコツ

来店して欲しい顧客が何を考えているかを想像して、どうすれば満足されるかを必死に考える。

 

 

1.今日、ある社長さんから聞いた実話
・昨日久しぶりに●●寿司に行って、驚いた。
・客単価5万円を超えるお店なのに約10席のカウンターは満席。
・入れ替え制で次の予約客はすでに表で待機。

 

2.私が新橋界隈を歩いて目撃した状況
・1本80円からのラインナップがある焼きトン屋さん、約50席満席。(21:30頃)
・若い男女2名のスタッフが常に「いかがすか~」と声掛け。
・入店してみたが客同士大声で会話。飛沫感染のリスクよりここでの飲食を選択。

 

 

この事実を踏まえ、どうしてなのか考えてみた。

 

 

結論は『「顧客の潜在ニーズ」を的確にとらえていて、それが顧客に理解されている』ことだった。

 

 

3.二つの店の顧客の潜在ニーズを勝手に想像してみた。
(1)客単価5万円の高級すし店の場合
「2名で予約した●●です」
「はい、あ、毎度!お待ちしておりました!こちらの奥の席へどうぞ!」
「(え、初めてなのに)」
「(えーっ!こんな高級すし店なのに「毎度」ってすごい!)」

もしも、異性を口説こうと奮発したのなら、可能性は上がるのではないだろうか。
推測だが、このような「気の利いた」お店ならば、心の中で合掌をする顧客は多い。

 

 

(2)1本80円からある焼きトン屋の場合
「え、1本80円から?安いね~、でも安かろう悪かろうなんじゃないの?」
「まーまー、入ってみましょう!」
「(散々飲み食いして)お会計2,800円です!」
「えっ?これだけ飲み食いして1人1,400円?コスパ良いね~」
「●●さん、良い店知ってるね~」
「いや~たまたまフラッと入ってみたら良かったんです」

もしも、上司とのサシ飲みでこのような展開になったら色々なプラス面が想像できる。
推測だが、「あいつは店チョイスのセンスが良い」という評判になるかもしれない。

 

このように、顧客の潜在ニーズを想像しドンピシャだったらということを考えると、ニヤニヤしてしまうのは私だけだろうか。

 

 

4.コンセプトにマッチした店舗は強い
■先日取材したお店の和食店大将談
私は岩手県出身。地元で採れたものを使いたい、しかもその食材の美味しさを誰よりも知っている。だからおすすめすると、すべてのお客さまがオーダーしていただける。うちは、賞味期限が近い食材を使った料理をおすすめするのではなく、本当に食べてもらいたいものだけにし、「美味い!」という喜びを共感したいからこの店をやっている。

植竹の分析
どのように美味しいのかが、顧客に手に取るように伝わっている好事例。瑞々しさ(シズル感)や希少性、3つの旬「はしり」「さかり」「なごり」のタイミングを絶妙に使い分けメニューにしている。食べる前から食べて美味しい!と錯覚に陥るような様相。

 

 

コロナだろうと、なかろうと、常にお店では考えるべきことだが、本気で考え、本気で実践しているお店はコロナ不況と闘い切ることができるかもしれない。

 

 

株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛

【実際に見た】新型コロナウイルス対策20

今も店舗取材や店舗訪問をして、実際にあった対策方法をまとめました。

 

ぜひ参考にしていただき、お一人でも集客できるようがんばりましょう!

 

 

明日からできる「すぐコツ」:やっていない対策を1つでもマネしてやってみる。

 

 

1【マスク装着】
会社が支給している例もあった。

 

 

2【手洗い】
来店されるお客さまにおすすめをしていた。

 

 

3【うがい】
お客さまと従業員共用トイレにうがい薬を発見

 

 

4【名札に今日の検温数値】
小さくだが、名刺サイズの名札に「36.4℃」と書いてあった。

 

 

5【首下げタイプ除菌ブロッカー】
家電量販店で発見。全従業員が首から下げていた。

 

 

6【アルコールスプレー噴霧(顧客・従業員)】
来店直後に、お客さまの手のひらに直接噴霧する担当スタッフがいた。

 

 

7【置き型除菌剤(クレベリン等)】
レジ横やトイレ、ホールやフロアの隅に配置してあった。

 

 

8【次亜塩素酸水】
噴霧器を利用していた。ペット同伴OKカフェだったが独特の臭いはしなかった。

 

 

9【加湿器】
柔突起を湿らせておくには必要だ。

 

 

10【空調温度の管理】
比較的暖かめに設定しているお店が多い。

 

 

11【お部屋食】
個室型の店舗の一部は賑わいを見せていた。

 

 

13【大浴場は時間貸切制】
風呂が複数ある宿では有効か。

 

 

14【清掃後のアルコール噴霧】
ビルメンテナンスをしている清掃員の方がスプレーで噴霧していた。

 

 

15【ドアノブは1時間に1回全ヶ所アルコール噴霧・拭き掃除】
ホールスタッフがアルコールスプレーを常に持ち、手が空けばドアノブ清掃、自動ドア清掃をしていた。告知している店舗もある。

 

 

16【教育(マスクは自分の罹患対策ではなく、罹患していたとしても周囲に撒かない為)】
マスクは鼻も覆う、手で顔を触ったら即手洗いなどの教育を立ち話で教育をしていた場面を見かけた。

 

 

17【情報開示(毎日メディアを欠かさずチェックし、対応の追加・修正を行う)】
新しい情報、対処方法の変更があればココに書いてね、という小さなホワイトボードをレジ横で発見した。

 

 

18【宴会は一切お受けできません(新型コロナウイルス対策期間中のみ)】
逆アピールといったところか。痛々しいが仕方がない。

 

 

19【席間は間仕切りを使い、飛沫感染を防げます】
ロールカーテンを天井から降ろし、隣客との飛沫感染を防止している。

 

 

20【新型コロナウイルス対策看板】
宣言書として、衛生環境に気を遣っていることをアピール

 

 

一つでも参考になればうれしいです。

 

 

株式会社チームのちから
代表取締役 植竹 剛

【イレギュラー出費0円】お店の異状に気づけるチェックポイント9

冷蔵庫が冷えない!

 

最近害虫がみるみる増えた!

 

店舗にとって、このようなイレギュラーは「付き物」と言えます。

 

でも、9つのチェックポイントを日ごろから観察して、異状があればすぐに対処することで定期メンテナンスのみでクリアすることは可能です。

 

今日からできるコツ「すぐコツ」

9つのチェックポイントを使って、店舗の点検をしてみる。

 

1.設備機器のイレギュラーによるダメージ
・修理対応に追われる
・稼働できないと売上減少の場合あり
・無意味な疲労感
・業者依頼の経費増大 → 利益減少
・従業員の残業発生 → 利益減少・労働環境悪化
・経年劣化早まり、早期に設備変更 → 投資膨らむ

何かが故障した時「修理名人」でも悪くないが、「点検」に時間を掛けて「何事もない」方が、より尊敬されるはず。

 

 

2.語呂合わせで覚えてしまう
チェックポイント9は、「早く蚊も来ぬよ」。私のオリジナル。

(は)​外れ/剥がれ

(や)破れ​

(く)砕け​

(か)欠け​

(も)漏れ​

(こ)壊れ​

(ぬ)濡れ​

(よ)汚れ​

私が店長だった時は、常にこの内容をチェックしていて何度もピンチから救われた。

 

 

3.メンテナンス表をつくり、日々コツコツ点検。
(1)まず決めるのは「頻度」

冷蔵庫 毎日
冷凍庫 毎日
オーブン 月・水・金
グリストラップ 毎日
自動ドア
レジ
BGM機器 毎月5日
パソコン/複合機 毎月10日
ウォシュレット 火・木・土
TV/プロジェクター 毎月7日、21日

故障されるとイタイ設備の点検頻度を増やすのがコツ。

 

(2)カレンダーの中に入れ込んでしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだか見にくいので、リクエストもらえればエクセルファイル差し上げます。

info@team-chikara.com「メンテナンスカレンダー希望」と書いてください。

(3)やったかどうかをチェックし合う
正しいやり方云々は、別のブログで。チェックをした、終わったを共有。

 

 

4.チェック時は「五感」を使って
異音・異温・異臭など「目」「耳」「感覚」を使ってみます。
ペンライトやオペラグラスは必要。

 

 

5.設備経年を伸ばし、お店の経費を軽くしよう
これ、繁盛店ほどなぜかできている傾向あり。ぜひマネしよう!
そして、メンテは全員で!女性も怖がらずやってみよう!

 

 

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代表取締役 植竹 剛